紅茶とミルクをかき混ぜて。

スッキリ ページ19

コトン＿＿




「それで、怒ってきたの？」



翼の言葉に頷き、淹れてくれたミルクティーを飲む。

暖かい紅茶と、僅かに感じるミルクの甘味が怒りを鎮めてくれた。




「千夏があんな子だったなんて。」






あの私の叫びに、教室内には何とも言えない 気まずい空気が流れた。




千夏は黙って俯いていたし、柳川さん達は私を睨み付けていた。


柳川さんのあの刺々しい目は、何時もだったら竦み上がっていただろう。



しかし怒りでどうにかなっていた私は、柳川さんを睨み返したのだ。




今朝迄の私がそれを聞いたら驚くよね。


そんなの恐ろしいっ！


ってね。






「ありがとう。

話したらなんかスッキリした。」




あんなに苛々していたのに、もう何時も通りの私。



溜まっていた不満を、翼に話したらスゥッと消えていった。


まあ、不満というより愚痴の方が近いかな…。









「それは良かった。」




ニッコリとアルカイックスマイルを向けられて、ドキッとする。

元々整ってるけど、笑うと更に素敵…。



多分 今の私、ほっぺが桃色になってるんだろうな。





「でもアーヤ が教室の真ん中で怒るだなんて、俺想像出来ない。」





そうかな？

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