小さな記憶 ページ38
「んぅ……」
またいつの間にか自分のベッドに寝ていた。もはやこの日常には慣れてきた。
ゆっくりと体を起こし、辺りを見回す。いつも通りの私の部屋。そういえば、あのお店に行く時は仕事着とかなのに毎回寝間着に着替えていて、しかも仕事着などは新品のように綺麗に畳まれている。
もしもあの人達がしてくれていたのなら感謝しかないが、丁寧に洋服を畳んでいるあの人達を想像すると少し可愛く思えてきた。
朝ごはんを準備しながら考える。最初は4人。その後は浦田さん、志麻さん、坂田さん、センラさん、の順でお店が変わったりした。
センラさんの話では、幼稚園の頃に私達は毎日遊んでいたんだそう。記憶を消去なんて、出来るはずないと思っていたけど、そもそも魔法とかが使える時点で有り得ないのだから、それぐらい出来るかもしれない。
それに、今までのあの｢懐かしい。｣という感覚も説明がつく。何か思い出せないかな……
『あ……っ、』
ーー
｢ほらAっ！こっちこっち！｣
「はよ来うへんと置いてくで〜」
「あっちで一緒に遊ぼっ？」
「早く一緒に行こ？」
ーー
その声には全部聞き覚えがあった。少しの頭痛と共に蘇る記憶。とても小さな記憶だ。だけど、それは自分にとっては、とても幸せな記憶。とても大切な記憶。だけど、ちゃんと思い出せない。どんな声の主が姿かもあやふやだ。でもそのあやふやでぼやけているその人達は本当は目の前に居ないのに思わず手を伸ばしてしまう。
「っ、浦田さん…志麻さん……っ坂田さん…センラさん……っ！」
気付けば走り出していた。あの人達の名前を呼んで、あの店に自分でもびっくりするぐらい速く走った。しかも何故か涙まで出てくる。全部聞こう。私達の事を。全部。
朝だったから、人が少なくてよかった。もし今がお昼の休日だったら泣きじゃくって走っている人なんていたら、変な目で見られていただろう。どちらにせよ、周りの目を気にせず走っていただろう。
この後起こる出来事を知らないまま。
ーー
更新できてなくてほんとにすみません……！！
これからも少しずつではありますが更新するつもりですのでよろしくお願いします…！！！
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ほぷる(プロフ) - 月夜さん» コメントありがとうございます！いつも亀更新で申し訳ないです(-_-;)これからも頑張りますね！ (2021年4月4日 22時) (
レス) id: 267d44aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - この作品大大大大大好きです！！更新できる限りでいいので頑張ってください！！ (2021年4月3日 18時) (レス) id: 1cb00a25d1 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷる(プロフ) - 赤坂さん» コメントありがとうございます〜！亀更新ですが絶対完結はさせたいと思ってますので…！！(勿論内緒にしますよ〜(*´ω｀)) (2020年2月23日 13時) (レス) id: 92cc03210a (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - あ、ちなみに今の内緒ですよっ！ (2020年1月24日 16時) (レス) id: bd128d24b1 (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - 早く続きが見たい〜！母ので勝手に見てるんであんまり見れないけど、次には更新されてると嬉しいです( ´∀`)/まぁ作者さんも無理しないのが一番ですよ！頑張って下さい！ (2020年1月24日 16時) (レス) id: bd128d24b1 (このIDを非表示/違反報告)
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