優しく妖気な ページ32
中に入ると、そこは和の洋を兼ね備えたような内装だった。でも、ごちゃごちゃしてるわけではなくて、むしろ落ち着いた雰囲気が漂っていた。
ただ、その中で一番違和感があって、目立っていたのがあの絵とソファだ。いつ見てもあの2つだけ異様な雰囲気が漂っている。
内装の雰囲気は私のイメージとぴったり当てはまっていた。
黄色を基調とした内装はまさにセンラさんを思い出させた。そう思った時だった。
せ「ふふ、いらっしゃいませ。Aさん。」
と、おそらく調理室から出てきて私に優しく微笑んで声をかけてくれた。
せ「お久しぶりですねぇ……元気にしてましたか?」
『はい…センラさんは…』
せ『僕ですか?僕はいつでも元気ですよ。』
そう言ってまたくすっと笑った。センラさんが微笑む時はカッコいいなという印象と同時に妖気な感じもする。
そんなことを考えながら、「どうぞ〜。」と席に案内するセンラさんの後についていき、その席に座った。
せ「さてと…何が食べたいものとか、ありますか?」
『食べたいもの…そうですね、特にはないんですけど…』
せ「そうですか、じゃあセンラ特製の得意料理にしましょっかね。」
『!そんなのがあるんですか?』
せ「はい、Aさんが嫌でなければ、ですが…」
『全然嫌じゃないです!それにします…!』
せ「ふふ、ありがとうございます。では少々お待ちください。」
そう言ってセンラさんはまた調理室に向かった。
センラさんは接客がかなり丁寧だなぁ、と話していて思った。なんか、料理も上手そう…
そんなことを考えていたら、疑問が湧いて来た。
何故私しかこの店にお客さんとして来ていないのだろう。
そりゃ、前から少しは思っていたけれど、ちゃんと考えたことはなかった気がする。この店に来た時、志麻さんや坂田さんは私がまた来ると言った瞬間に嬉しそうにしていた。
ただ、今まで浦田さんや志麻さん、坂田さんは私が知り合いだったかのように振舞っていた。センラさんはまだわからないけど…
そう考えると、私がこの店に来ることを知っていたんじゃないのかな?でも、だとしたらどうして知っていたのか……
今の私には考えても全くわからなかった。しばらく考えていると、センラさんが料理を持ってこちらに来ているのが見えた。
その顔は、優しく、妖気な笑顔を浮かべていた。
ーー
更新かなり遅れてすみません…
また今後もこのぐらいになるかもですがよろしくお願いします!
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ほぷる(プロフ) - 月夜さん» コメントありがとうございます!いつも亀更新で申し訳ないです(-_-;)これからも頑張りますね! (2021年4月4日 22時) (レス) id: 267d44aeb1 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - この作品大大大大大好きです!!更新できる限りでいいので頑張ってください!! (2021年4月3日 18時) (レス) id: 1cb00a25d1 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷる(プロフ) - 赤坂さん» コメントありがとうございます〜!亀更新ですが絶対完結はさせたいと思ってますので…!!(勿論内緒にしますよ〜(*´ω`)) (2020年2月23日 13時) (レス) id: 92cc03210a (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - あ、ちなみに今の内緒ですよっ! (2020年1月24日 16時) (レス) id: bd128d24b1 (このIDを非表示/違反報告)
赤坂 - 早く続きが見たい〜!母ので勝手に見てるんであんまり見れないけど、次には更新されてると嬉しいです( ´∀`)/まぁ作者さんも無理しないのが一番ですよ!頑張って下さい! (2020年1月24日 16時) (レス) id: bd128d24b1 (このIDを非表示/違反報告)
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