居場所をなくした先の店で【浦島坂田船】

ゲームの始まり ページ17

今日もまた仕事が終わり、背伸びとあくびをしながら帰る。

いや、帰るんじゃなくて、今日もあの店によるつもりだ。

楽しみなのか、少し足取りが軽く思えた。今日はどんな風に変わっているのか、それが楽しみで仕方がない。

今日の出勤する際も、確認したが、やっぱりあの店はなかった。

夜にだけ現れるあの店は不思議だったけど、浦田さんの話を聞いていて、自然と慣れていた。



しばらく歩き、目の前にはあの店があった。今回、花が多く、ほぼ全部紫。そして、右上の方に王冠らしき飾りがあった。

派手に見えるかもしれないけど、とてもおしゃれだった。

私は今までと同じように、店の中へ、入っていった。




志麻side


昨日のうらさんの番が終わり、次は俺の番。

あの子を喜ばせる為に、色々と考えて作った構想は、俺にピッタリやし、あの子もきっと喜ぶだろうという自信がある。

これは、ゲームみたいな感覚や。ライバルがいて、競う。

ゲームオーバーは先に取られること。でも、俺は絶対負けない。負けたくない。

だってあの子が見るのは、俺やから。

あいつらなんかには負けねぇ。そろそろ、ゲームの始まりだ。


☆*:.｡..｡.:*☆

テスト期間入るんで、夕方か夜中しか更新できません。すみません

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