キムテヒョンがあなたの投稿にいいね！しました

episode 6 ページ6

つぎ、、のつぎ、、のつぎ、、だ、、、





あぁダイエット始めるのあと3ヶ月早くしておけば〜とか、



我慢出来ずにあの日シュークリームなんか食べるんじゃなかった〜とか、



バイト代はたいてせっかく買ったテヒョンくんと(勝手に)おそろいのピアス付けてくるんだった〜とか、



直前になって色んな後悔が襲ってきたけれど、まぁ今更言っても仕方ない、とすぐに切り替えた。






ネットで見つけたにこにこえがお♪体操も1ヶ月かけて鏡の前で毎晩練習したし、自然にうまく可愛らしく笑える…はず。







「次の方どうぞ〜」






「はっはい！」





恐る恐るブースの中に入った。





神々しい。それ以外に思い浮かばなかった。






「きてくれてありがとごじゃいま…」






と、言いかけたテヒョンくんが一瞬、本当に一瞬だったと思う。





私のネームプレートを見て固まった。







もちろん99.9%本人は忘れていると思ったけれど、それでも0.1%の可能性を信じて



「私があの時のインスタの女です！」と短時間の中でどうにかして伝えたかった私は、


Aと書いたネームプレートの下に見えやすい蛍光色で「いいねとメッセージの返信ありがとうございました」と韓国語で書いたのだった。







…まさか、ね。






期待しすぎた私の気のせいかもしれないけれど、ひょっとしたら頭の片隅で覚えてくれていたのかもしれないとやっぱり少しだけ期待してしまう自分がいて。





何事も無かったかのように切り替えたテヒョンくんは、「Aちゃんありがとごじゃいましたまたはやくあいましょう(ニコッ)」と手を振ってくれて、その後すぐに係の人に剥がされた。






一瞬だったけど、私にはとても長くて濃い時間のように思われた。







いや、濃かった。実際に。

episode 7→←episode 5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す