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Kingが銃を握る傍ら、今日はJackもナイフを持っていた。
相手は自分達二人を、Lunaを苦しめた挙句、Ownerまでもを苦しめている。そんな奴を生かしておく訳には行かないし、奴が率いる組織の人間とて生かす義理は無い。
目に入る人間は全員殺す。どんな下っ端だろうと知るか。この組織に、あの男に関わったお前らが悪いのだ。
dt「Jack、今日めちゃくちゃキレてるね」
nb「そりゃキレるだろ」
また一人斬り殺しながらJackは背後の相棒に答えた。彼のスーツは既に返り血を浴びている。まだ序盤だというのに、このペースでいけばスーツを洗うより仕立て直した方が早いなんて事になるかもしれない。
nb「俺達だけじゃない、あいつは全員の敵なんだからさあ」
dt「そうだね」
nb「今までで一番胸糞悪い相手だろう……がッ」
目の前の首を斬りながらJackは吐き捨てた。
飛び散る飛沫に顔を顰めると、それを見たKingが目を細めた気がした。
やっぱり、返り血は嫌いだ。
返り血そのものも嫌い。返り血を浴びせないためなんて言って罪悪感を引きずるのも嫌い。それは今日で終わる、と思いたいが。
嗚呼気持ち悪い。こんな奴等の返り血を浴びるなんて気持ち悪い。
こんなに汚い血を一人で全て浴びようとしたあの馬鹿の、行き過ぎたお人好しも気持ち悪い。
あのクズがお前の家族だったなんて、そんなの結果論でしかないんだろ。昔からずっと知ってた訳じゃないだろ。俺達お前を恨んだりしてねえよ、当たり前だろ。
なのになんで、お前がそこまで責任を感じる必要があるんだよ。この期に及んでお前が責任取ろうとするんだよ、馬鹿。
あの馬鹿、お人好し、大馬鹿野郎……!!
dt「……冷静に」
nb「わかってる!!」
Jackは無我夢中でナイフを振るった。
自身に向かってくる敵も、背後の相棒を手にかけようとする敵も、悉く首を掻っ切ってやった。それだけではない、目に付いた敵には全て斬りかかった。
王を守るために勇猛果敢に飛び込んでいく騎士は、どれだけ傷を負っても我武者羅に身を挺した。
全ては、ただ仲間を守るために。
nb「さっさとこいつら片付けてあいつの事ぶん殴るんだよ!」
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長谷川遥香(プロフ) - 完結したけど続きでリクエストバージョンも見たいです！ (2022年1月3日 21時) (
レス) id: 3679b26edd (このIDを非表示/違反報告)
雷(プロフ) - ものすごくおもしろくて、一気読みもしたのに誤って低評価を押してしまいました…！本当は心からの高評価です、おもしろかったです！嫌な気持ちにさせてしまったらすみません…！ (2020年10月14日 22時) (レス) id: 02bdc07e91 (このIDを非表示/違反報告)
kjars8888888(プロフ) - やっぱアジさんの裏稼業が最高だな！！ (2020年9月21日 23時) (レス) id: 55f2f63f60 (このIDを非表示/違反報告)
mgrwtnb(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで涙が止まりませんでした。これからも応援してます! (2020年9月17日 20時) (レス) id: 1e6ed00ec9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白く、更新を毎日楽しみにしていました。これからも応援してます！ (2020年9月15日 22時) (レス) id: afba355943 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年8月29日 15時
