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少しだけ砂糖が混ぜられたホットミルクは渡辺の尖った精神をじんわりと溶かしていく。
平静を取り戻した渡辺はやや俯きがちに口を開いた。
nb「……お前が罪悪感持ってんのは知ってるよ」
mg「……」
nb「他の奴らとはちゃんと連携してんのに、俺達と組んだら全部一人で片付けようとする……俺達に罪悪感持ってるからなんだろ」
メンバーとの相性を確かめるためにも、目黒は他のメンバーと一通りペアを組んで仕事をした事がある。
宮舘達と組んだ時だけは、目黒は全ての敵を自分の手で倒そうとした。そんな動きを見ていれば、目黒が自分達にどんな感情を抱いているのかなど露骨に分かる。
nb「そこまでしなくたっていいだろ、俺達もお前に守ってもらいたいとは思ってねえし」
mg「……そういうつもりじゃ」
nb「じゃあ何だよ、俺達が弱いとでも思ってんのかよ」
mg「違う、」
dt「翔太、喧嘩売りに来たんじゃないでしょ」
宮舘に宥められて渡辺が再びホットミルクを飲む。その間に宮舘が代わって話をした。
dt「目黒……俺達はお前を信じてるよ」
宮舘の言葉で目黒がやっと宮舘の顔を見る。彼の目には戸惑いが浮かんでいた。
mg「……なんで」
dt「なんでって……仲間でしょ」
mg「俺は二人を殺そうとしたのにッ」
目黒が語気を荒げた。その戸惑いの奥に憂いを感じて、宮舘は優しく微笑んだ。
dt「だって……目黒は翔太に恨みがあって殺そうとした訳じゃない」
mg「でも」
nb「生きるための仕事が俺を殺す事だったんだろ、お前はただ生きようとしてただけだろ」
目黒の視線が渡辺に移る。その瞳は揺れていた。
nb「復讐するために生きようとしてただけ、必死に生きてただけ。悪い事なんてしてない」
mg「……」
nb「生きるためなら何でもするのは普通だろ。それに俺だって……復讐するために生きてたかもしれないから」
宮舘が苦笑いする。目黒が耐えきれずに下を向いた。
二人の関係は目黒も聞いた。だからこそ罪悪感が拭えなかった。
互いが互いをどれだけ大切に思っているかを知ったからこそ、片割れを奪おうとした事が如何に重い罪かを目黒は思い知った。
dt「……ねえ目黒」
唇を噛んだ目黒を見て宮舘が嘆いた。
dt「目黒は……俺達の事信用してくれないの」
mg「……え」
dt「俺達はお前を信じてるのに、お前は……信じてくれないの?」
目黒の目が見開かれた。宮舘の言葉が深く突き刺さっていた。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
