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kj「俺な、本当に最初っからめっちゃ優しくされたんよね。でも普通疑うやん、初対面の奴に無駄に優しくしてくるなんて、裏があるとしか思えへんやろ」
mg「……」
kj「でもなあ……無かったんよね、あの人達には」
mg「……」
kj「びっくりしたで俺も。でもなんか……こんな世界にも、良い人っておるんやなって思った」
目黒が布団に置いた手を握りしめた。
kj「無実を証明して、真犯人見つけてくれて、仇討たせてくれて……居場所まで作ってくれて」
mg「……」
kj「そこまでされたらもう俺頭上がらへん。せやから恩返ししよう思って、今必死に働いてる」
mg「……綺麗事」
目黒が小さく吐き捨てた台詞で、向井は苦笑いを浮かべた。
kj「……せやな、綺麗事やわ。でもお伽噺とちゃう、全部現実の話や」
mg「……」
kj「信じられへん綺麗事を大真面目にやるのがあの人達なんやと思っとるよ」
mg「……」
kj「何を抱えとるのかは知らんし、すぐに信用しろとも言わへんけど……ふっかさん達の事は信じてみても良いと思うで、あと俺も」
気づけば、目黒の顔に僅かな苦しみが浮かんでいた。
きっと向井の言葉で気持ちが揺れ動いている。向井はそう解釈することにした。
だったら次はどんな話をするべきか。悩んでいると、病室のドアが開く音がした。
ab「康二?」
kj「阿部ちゃ……ってかノックくらいしてや」
fk「だってどうせ反応してくれねえもん」
入ってきたのは阿部と深澤。一週間経ち、阿部はついに目黒の闇を暴いた。
2人を見て目黒は顔を背ける。椅子が足りないので深澤は壁により掛かり、阿部が向井の隣に座った。
ab「俺は……ちゃんと話すのは初めてかな。阿部です」
kj「……俺自己紹介したっけ」
fk「そういえば俺もしてない、名前覚えてるのかな」
ab「仲間にするって言ったくせに? 改めて自己紹介してないの? そんな奴の名前なんて覚えてねえだろ」
fk「んな……いいから続けろ」
深澤にしっしっ、と腕を振られ、深澤に顔を向けた阿部は再び目黒の方を向いた。
ab「あいつに頼まれて、君の過去を調べさせてもらいました」
mg「……っ」
ab「合ってるかどうか分からない。嫌な気分にもさせると思う。それでも一先ず聞いて欲しい」
目黒が眉間にしわを寄せた。拳を握る力も強くなっている。
それでも何も言わなかったので、阿部は静かに話を切り出した。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
