【ワールドトリガー】異能トリガー使いが騒動を起こしました。【番外篇】

玉狛支部 ⇔ 風邪 ページ3

※ 玉狛のお話ですが、メインは迅さんかも。


６月。梅雨の季節だけあって、本日も大雨である

昨日も一昨日も大雨

ただ昨日の雨は急に降りだしたのだが…

「けほっ…」

昨日の雨にやられた聖華は、玉狛にある部屋で寝込んでいた

「あ"ー…」

声が渇れている聖華

聖華の瞳には涙が溜まっていた


現在の玉狛にいるのは聖華のみ

小南と宇佐美、烏丸に遊真に修に千佳は学校

レイジと迅は防衛任務

支部長である林藤とその息子の陽太郎は本部にいる

ｺﾞﾛﾝ…

と聖華は寝返りをうつ

「……ぐずっ」

涙が溢れ始める

ーーーー…あまりの寂しさに聖華は泣き始めたのだ

レ「セイカ」

「……レプリカ、先生……？ゆーまのところじゃ……？」

レ「ユーマに言われて看病に来た」

「……そっか……」

弱々しく微笑む聖華

レ「欲しいのはあるか？言えば持ってこよう」

「……ううん…自分で、行けるよ」

ﾌﾗｯと立ち上がる聖華

レ「カゼのときは動いてはいけないと記録している」

ドアの前に出て聖華の動きを止めるレプリカ

「あはは……大袈裟だよ〜……」

頬を真っ赤にしながら聖華は笑う

「インフルのときは寝てなきゃだめだけど……風邪のときは動いても大丈夫なんだよ〜…」

ホントはだめなんだけど……、と聖華は思っていたのをレプリカは知らない


何があれ、聖華は部屋を出ると階段へと向かった

壁を伝い、ゆっくり歩く聖華

そんな聖華をレプリカはどう止めるか考えていた

ﾌﾗｯ…

それは突然のことだった

階段の前で聖華がふらつき…


ーーーーー…真っ逆さま


ーー聖華！！


名前を呼ぶ声が聞こえたが、聖華の意識は既になくなっていた

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