【ワールドトリガー】異能トリガー使いが騒動を起こしました。【番外篇】

�鶤 ページ16

嵐「それにしても、聖華は聞いてくれてたんだな！」

移動中、嵐山先輩にそう言われた。

「まあ、はい。最初は藍におすすめです、って言われたんですけど嵌まったので毎週聞いてます」

まさか自分が出したハガキが今日、読まれるとは思わなかった。

迅「嵐山。次の仕事は何なんだ？」

嵐「ん？ああ、次はＰＶの撮影だ！」

ＰＶの撮影…。

聞けば、ボーダーを更に有名にする為のＰＶらしい。

根付さん、そこまでボーダーを人気にしなくてもいいじゃないですか。

監督「それではお願いします」

監督さんに合図され、小道具のトリガーを握る。

これ偽物ですよね、と言いそうになったが我慢だ。

「「トリガー起動(オン)！！」」

もちろん偽物なので、戦闘体に換装される事はない。

修「あれ？トリオン体になりませんよ？」

「これは偽物だよ。ほら、戦闘以外でのトリガー使用は禁止されてるし」

嵐「だから後はＣＧで処理されるんだ」

ＣＧばかりですよね、と言いそうになったがやはり我慢だ。

そして台本を読んで思ったこと。

“台詞バラバラじゃね？”

三雲の台詞と迅先輩や嵐山先輩の台詞はほぼ同じだ。

問題は、私の台詞が違うこと。

なんだ。“市民の平和と安全はボーダーにお任せ♪”ってのは。

藍はこんな台詞を毎回言わされているのか。

私なら、この台本を投げたくなる。

というか、今すぐにでも投げたい。

「ｺﾞﾎﾝ…“市民の平和と安全はボーダーにお任せ♪にっこにっこにー♪」


結果。

私は、少し台詞を付け加え頑張った。

これで、ボーダーの評判が下がっても知らない。

私のせいではない。

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