思考 ページ7
センラside
そらるさんがちょっと寝てくると言い、部屋を出てきた後うらたんも帰ってきた
だけど、Aちゃんが声をかけると、顔を歪ませて普段使っている部屋へと行ってしまった
A「わ、私なにかうらたさんに…」
志麻「いや…今のAは気にせんでいいことや」
A「え…?」
坂田「続きしよ!」
センラ「センラは一回抜けますわ。うらたんの様子見てきますね」
そう言って持っていた手札を机に置き、立ち上がる
まーしぃに見送られ、うらたんの元へ向かう
彼女が来て驚いたのはみんな一緒
それでも話しているうちに、なんとなく彼女について気づいたことがある
いや、ここに来た瞬間から違和感があった
センラ「うらたん…入るよ?」
一言断りをいれて扉を開けると、電気もつけずにベッドに寝転んでいるうらたんがいた
こっちに背を向けていて表情は分からないけど…
長い付き合いだ、なんとなく察しはつく
ベッドの淵に腰掛け、しばらくするとうらたんが口を開いた
うらた「お前らは…なんで平気なんだ…」
センラ「…なんともないように見えましたか…?」
うらた「…少なくとも、俺よりは…」
余程精神的にきているのか、声にいつもの覇気がない
まぁ、確かに
彼女についてなんとなく察しがついたと言え、思わないところがないわけではない
それはまーしぃも同じだろう
さて、
ここでうらたんに伝えるべきなのか…
伝えたとしてそれは意味を成すのか…
センラ「…1つ、確証はないんですけど、彼女と話して感じたことをいいですか?」
うらた「……なに?」
センラ「彼女…Aちゃんはおそらく記憶をなくしてます」
うらた「は…?」
センラ「全部、という訳ではないんですけど…法条が決まった頃の記憶からごっそりと」
うらた「それじゃあ…あの研究も、あの出来事もなにも…」
センラ「えぇ、きっと…」
しばらくの沈黙の後、うらたんはなんだよそれ…と言葉を溢した
彼女はきっと、自分が一部の記憶をなくしているだなんて気づいていないのだろう
気づいていてなお、昔みたいにセンラ達に接せるほど、彼女は器用ではない
そらるさんは…それを知っていたからここに連れてきたのか…
確かに彼女がいれば計画は確実に成せる
ただそれは、彼女がちゃんとアレのシステムを覚えているかだ…
そらるさんは…どうするつもりなんですかね…
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橘 緋奈 - サクシャサン、ガンバッテクダサイ、コウシンタノシミニシテマス。応援してます!!(*´ω`*) (2020年2月25日 10時) (レス) id: c7e8b0e732 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - サクシャー。ガンバッテー。コメ欄のノリに乗ってみました、更新頑張って下さい( ^ω^)ノシ (2020年2月24日 23時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - サクシャー、コウシンタノシミニシテルヨ。応援してます!! (2020年2月24日 21時) (レス) id: ea8e5cf766 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃー - ガンバッテクダサイ、サクシャー。応援してます!! (2020年2月24日 18時) (レス) id: 37819c746e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:武蔵野 三歩止(ムサシノ ミホト) | 作者ホームページ:なし
作成日時:2020年1月31日 14時