俺の嫁がトリップしてきた件について。【鬼灯の冷徹】

地獄日和３１：ダメージ判定出ました。 ページ30

「・・・・・・ん、・・・・・・さん、・・・Aさん」

「ん・・・・・？」

誰かに名前を呼ばれたような気がして、ぼんやりする意識を無理矢理覚醒させていく。

さらにトントンと叩かれる肩。

なんとなく鬼灯様かなぁと、思った。

「あー・・・ほーずき様ですか・・・？おはよーございまｓ・・・ぶごうぎゃッッ！？」

舌ったらずで恥ずかしいなんて思ってる場合じゃ無かった。

目の前に、にへらっと笑った白澤様。頭にタンコブができてる。

そして、その手に持たれたケータイ。その画面。

「ぎょわぁぁぁああおおおおおおお俺っ！？ななななななんでで俺ッッ！！？」

「やられたらやりかえす！！」

「鬼灯様の場合1000倍じゃすまないでしょ絶対！！」

「なっ・・・なぜそれを・・・！？」

「事 実 で す か ！！？」

まさかの事実ですか！！？なんとか言ってくださいよ旦那！！！俺地雷踏み抜いちゃったんですか！！？

「てか俺なんかしました！？寝顔人にさらされるって相当恥ずかしいんですけどちょっと白澤様なんで写真見て笑い堪えてるんですか今すぐ消してください！！！」

「いいいいやﾌﾌｯ、だだだだってAちゃんの慌てよう・・・・ﾌﾌﾌｯ」

「ひぎゃぁぁぁぁあああああ白澤様の意地悪ぅぅうううう・・・・って、あれ？」

ケータイの画面を覗き込んで違和感を覚える俺。


俺の手・・・誰かの手掴んでる？


しかも赤と黒のコントラスト・・・？

恐る恐る隣の鬼灯様を見つめ、視線を下に落とす。と、そこには。


鬼灯様の左手をガッチリホールドしてる、俺の両手があった。


無言で見つめあう俺と鬼灯様。

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・うおぁぁぁぁぁああああああほほほ鬼灯様ごごごごごごめんなさいいいぃぃぃぃいいいい！！！何やってんの俺バカじゃないの、あバカだったそうだった・・・じゃなくてマジで何やってんだ俺ぇぇぇぇぇぇぇえええええ！！！！！」

「いえ、別にまんざらでもなかったですし」

「くぉんの正直ムッツリ野郎！！」

白澤様参戦。

「嫌ァァァァァァアアアアアアアアアアアア！！！！！」

結果。

自分の寝顔写真よりこっちのがダメージ大きかった。ホント何なの俺。チキンなの俺。

てか朝からコレってどうなの。

地獄日和３２：自分のことってわりと分からないものですね。→←地獄日和３０：深い意味なんてありません。

• 金　運: ★☆☆☆☆
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ラッキーキャラ

白澤

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