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毎日付ける宣言をした私に、満足そうに笑う翔平くん。え、別になにかしてあげるわけじゃないのに、そんなに嬉しい?

「ふふ、嬉しいな、ちゃんと付けてよ?」
「うんうん、付けるからね」

わざわざ念押しされて、すりと付けたばかりのピアスを触られる。なんだろう、変な感じ。
……あっ、もしかしてだけど。女の勘で閃いたかもしれない。

「なぁに、もしかして独占欲とか?」
「……そうだって言ったらどうする?」

そうだって言ったら、ってもうそれ、そういうことじゃん。ちょっとだけ緊張した面持ちの翔平くんに思わず笑ってしまう。

「ふふ、かぁわいい」
「っ!男に向かって可愛いはないでしょ!」
「ん〜?可愛いよ、翔平くん」

ちょっぴり怒り顔の翔平くんほっぺを、むにむにと引っ張れば、気が抜けたのかズルズルとソファに沈みこんでいった。そういうところは年下の子って感じで可愛いよね、翔平くん。

「あ〜……もうバレたならいいや。これ、俺のって意味だからね?分かってる?」
「……ふふ、うん。分かった、翔平くんの、ね」
「そう、俺の。だからどっか行っちゃだめだよ。余所見もだめ。俺だけ見てて」

今更そんなこと言われなくたって、翔平くん以外に移り気するようなタイプじゃないんだけどなぁ。

「見えないよ。翔平くんだけで精一杯。私、そんなに器用じゃないもの」
「Aさんのことは信じてるよ、けどさ、他の男は絶対寄ってくるでしょ」
「えぇ……?」

寄ってくるもなにも男の人との出会いがないんですが。シーズン中は帰ったら即ベッド、終わっても秋キャンプでバタバタして、その内に翔平くんが帰ってきてくれて。
いや、本当にどこにもなくない?寄ってくるもなにも、って感じだよ。

そう伝えるけど、どうにも納得してくれない。なんでなの?何が不満なの?

「寄ってくるの。Aさんは鈍感だから分かってないのかもしれないけど、こんな綺麗で素敵な人がぽんといて、惹かれない男の方が少ないから」
「ん〜、そんなことないでしょ?」
「ある。現に俺がそう」
「それは君が特殊なだけだよ」
「そこが鈍感なんだよ」

呆れたような顔をする翔平くんに、さてどうしたものかと内心腕組み。綺麗とか素敵とか言われてもピンと来ないし。まぁそう言ってもらえるように努力はするけど、それがイコール惹かれるになるかな?なったところで、私が付いていくわけでもないのに。


ーーーーー

更新遅すぎて申し訳ないです……🙇🏻‍♀️

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:haru | 作成日時:2023年5月3日 0時

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