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＊
「ねぇ、一平さん。俺がちょっとでも浮気しそうに見える？」
「ははっ！翔平が浮気は全く想像出来ないな。そもそも野球とAちゃんで、翔平の生活いっぱいだろ」
「だよね、浮気とか意味分かんない」
こっちは逆にAさんが他の男に取られちゃわないか戦々恐々としてるってのに。
Aさんが浮気するかも、とは思わないけど、Aさんを狙ってそうな男は多いんだよな。
日本とアメリカで距離があるから、いつでもAさんの傍に寄ってくる男から守ってあげられる訳じゃない。
もっと牽制とかした方がいいのかな、匂わせとか？
いやでも、Aさんは嫌がりそうだしな。
ー
しないよ、するわけない
俺、Aさんにしか興味ないし
春野Aじゃあ別にいいよ
春野A他の女の子に目移りしても最後は私のとこ帰ってきてくれるってことじゃん
春野Aそれで十分だよ、翔平くんのことは信じてるから
ー
「あﾞ〜、もう、そういうところだぞ……」
Aさんの返信に思わずズルズルとシートに沈み込む。
なにこれ、ずるいよ。信じてるって、そりゃ裏切らないけどさ。なんか単純に好きとか言われるより、破壊力やばいかも。
どうした翔平、と心配してくる一平さんに、説明するのも面倒で画面を見せれば、半笑い。分かる、分かるよ、そうなるよな。
「あはは、ずるい女だねぇ」
「本当そうだよ、無駄にかっこいいんだから」
強烈すぎるAさんのメッセージにダメージを受けていれば、追加でぴこんぴこんと通知が鳴る。
ー
春野Aあ、ごめん、呼ばれたから仕事戻るね
春野Aそれと、試合勝ったんでしょう、おめでとう、お疲れ様
春野Aゆっくり休んでね、おやすみなさい
ん、ありがと、おやすみなさい
お仕事頑張って
ー
最後に添えられた俺を気遣う一言に、自然と口元が緩む。あ〜、本当にそういう所まで全部好き。こんなに素敵な人がいてくれるのに、浮気なんて考えもつかないや。
ま、時々は嫉妬ぐらいしてくれたら、もっと可愛いかな〜、なんて思うけど、それは望みすぎかな。
ーーーーー
ジェラっちゃうAちゃんも可愛いかな〜と思ったんですが、それはまた別の機会に！ 今回はジェラってほしい翔平くんのおはなしでした！
それではまた、次のお話で！
haru🌷
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作者名：haru | 作成日時：2023年5月3日 0時
