【呪術廻戦】ちょこれーと廻戦【夏油傑】

３９話 ページ41

しかし、
どうしようもなく
罪悪感が勝つのだ。


呪術師に普通の感性を求めてはいけないーー


何故ならばそんなものは
持ち合わせていないから。

そんな物を持ってたら
とっくの昔に気が狂ってる、
いや既に狂ってるのか？

そこはもう、よく分からないが。



まあ、よって、
私のこれからの行動は正当化される。

誰にも責められない…いいね？



『ごめん、ほんとにごめん、この罪は私が償うから…』


｢いや、私の方が悪いというか、私の方に罪がある…｣


『いや、それはない、断じてない。高専に帰ったら私は切腹するから看取って。』


｢いやいやいや！？｣



介錯をしてくれとは言わない。
この罪は苦しんでこそ償われるのだから…。



『ごめん…ごめん…ごめんなさい』


｢あの、私こそ申し訳ない…と言うが全面的に私が悪い、｣


『ご馳走様でした』


｢うん？｣



意外と傷ついてないよ。
ただ、激しい罪悪感に苛まれているだけ。

ファーストキスだったよ？あれは。

でも、夏油(好きな人)に(事故チューだったとはいえ)
ファーストキスを貰って貰えるなんて…









なんかもう、幸せすぎる。









言ったでしょ、
呪術師に普通の感性を求めるな、って。
私だって呪術師だから例外では無い。

申し訳ないな、普通の
恋する乙女みたいな反応ができなくて。
でも、恐らく大概こんな感じだぞ、
呪術師なんてのは。



私はまだマシだ。



狂人？気狂い？
なんとでも言え、それが呪術師だ。

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