【呪術廻戦】ちょこれーと廻戦【夏油傑】

２３話 ページ25

『七海ちゃんー灰原ちゃんー居る？』


｢居ますよ｣


｢こんにちは、A先輩！｣



明るく挨拶を交わした私は、
その次の瞬間固まった。





七海と灰原の手に握られているチョコ。





２人とも顔は良いし、
貰うことには何ら疑問はない。
バレンタインなんだからね。



…しかし、そのパッケージには見覚えがある。



それ、夏油からのやつと似てない…？？



『つ、つかぬ事を聞くんだけどさ、それって…』


｢このチョコですか？さっき夏油先輩から貰ったんですよ！｣



純粋無垢で明るく、
眩しいほどの笑顔を浮かべる灰原。
よほどチョコが嬉しかったとみる…。

背後で｢あちゃー｣｢やっぱりかぁ｣という
硝子と悟の声が聞こえた。

いつの間に来ていたんだ、君達。



｢…貰わなかったんですか？｣



傷をしっかりと的確に抉ってくる七海。

前世は凄腕外科医とかだったりする？
こわ…後輩こわ…
国外逃亡でもしようかな…マレーシアとか。



『オーケー。炭買ってくる。』


｢ちょっと男子ぃぃ！！！Aが死を覚悟しちゃったじゃん！！！｣


｢男子ぃぃって…五条先輩も男子じゃないですか｣


｢A、頼むからやめて。親友の 死因：バレンタインとか……笑えて困るから｣



先生！！！硝子ちゃんが酷いです！！！
ハート泥棒に人の心を
奪われちゃったのかもしれない！！！

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