【呪術廻戦】ちょこれーと廻戦【夏油傑】

２０話 ページ22

夏油が先輩に呼ばれて
席を外している放課後。

私はテーブルに手をついて口を開く。



『…なんにも解決してないけど、もう大丈夫な気がしてきた』


｢切り替えが早いのは美点だとおもう｣


｢生から死への切り替えが早いのは難点だけどな。なんでお前すぐ死のうとするの？｣


『悔いがないうちに死にたい…』



別になにも理由なしに死にたいわけじゃない。

死に方を選びたいだけだ。



いやだって、殉職って
悔いが残りそうでいやじゃない？

痛そうだし、あられもない姿(意訳)を
見ず知らずの呪術師に見られるんだよ。
プライバシーもクソもない。


爆死とかは派手で良いけど、
必ずしも派手に死ねるとは限らないし。



殉職の場合、殆どは死に方を選べないからね。




呪霊とか幽霊とかって
この世への未練の塊みたいなものだって
誰かが言ってたし、
呪術師から呪霊はほぼほぼ生まれないとは言え
なら未練のないうちに死んだ方が
呪術師のみんなにも迷惑かからないじゃん？




…というのを悟と硝子に伝えてみる。




｢お前…意外と考えてたんだな｣


｢なんか今度スイーツでも奢るよ｣


『嬉しい！じゃあ、お風呂一杯のメントスとコーラね！』


｢だから積極的に死にに行くんじゃない｣



メントスコーラではたぶん死ねないよ。
これはただ単純に興味があるだけだから。


ジュースの張ったお風呂で泳ぐとか、
バスタブでプリン作るとか、
子供だったら１度は考える夢だとおもう。
衛生面とかは置いておいて。

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