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2月14日。



女の子の決戦の日。



チョコを渡し渡され親交を深める、
ホワイトデーと並ぶ重要な日なのだ。





さて、私、芦屋Aには好きな人が居る。





夏油傑…同級生の青年だ。


前髪が変とか、
真面目の皮を被った不良とか言われがちだが…
(全部事実だけど)いい人だ。


別に付き合いたいとかそう言うのじゃない。

そう思ったことがない、といえば嘘になるが、
見ているだけ十分幸せなのだ。
私は過度な幸福は望まない。


だからバレンタインデーに
チョコを渡すとかそんなことはしない。



夏油は勘が良いからバレてしまいそうで怖いからね。



…意気地無しなわけじゃないよ。
断じてそうじゃないよ。

違うってば…それ以上言ったらお前の口をまつり縫いにするからな!?



…と、こんな調子でバレンタインをなめてかかった私は。







「はい、硝子、悟、チョコ」


「うお、高いやつじゃん。ごちになりまーす」


「美味そー。」


『……』


「じゃあ、私はこれから任務だから。」





2月14日、朝。



教室にいた私、硝子、悟の元へ現れた夏油は
美味しそうなチョコレートを
()()()()()()()渡して、
任務へ向かってしまった。




私は自分の手のひらを見つめる。




「あー…その、A?」


「…俺の、食う?」


『いらない…』


硝子と悟の気遣いが虚しさを煽る。



ああ、バレンタインの神様、夏油様。



私は貴方に何かしましたでしょうか。





傑の姿が見えなくなってから少し黙り
手のひらを見つめていた私は
声をしっかりと抑えつつ思いっきり叫んだ。





『なんで私は貰えないんでしょうかー!?』





2月14日。

バレンタインデー。


恋する女子のくせに
バレンタインをなめてかかった私は、
神様の怒りを買ったのかもしれない。

呪術師記録→



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設定タグ:呪術廻戦 , 夏油傑 , 五条悟   
作品ジャンル:ラブコメ
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時

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