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seventh side硝子 ページ36

目の前に立つのは
全身に怒りを露わにさせる
元同級生ー、悟。

私はうげ、と表情を変えてみるが、
悟は不機嫌そうに顔を歪めただけだった。

そうしてガタン、と行儀悪く椅子に座る。



「…嘘ついてたな」


「ああ、バレたんだ?」


もうそろそろだとは思っていたけど。

そう言ってみれば悟の怒気は更に濃くなる。


「なんで、」


「…悟は自分の()のためにAを探していた。だから私も同じように自分の欲のためにAの話を隠していた。それだけだよ」


あの子の幸せを願うなら、
あの子の人生には五条悟は必要ない。
五条悟がいない方が
平和に過ごせるのは間違いないだろう。



けれど、猫になった悟を押し付けたのは、
単なる興味と…自分のやっている行為に
自信が持てなくなったから。



悟の必死に探す姿を見て、
その意思が僅かに、僅かにだけど揺らいだ。



他に猫の相手をできる知り合いが
いなかったというのもあるけど。


「…このタイミングで悪いけど、悟、もう仕事に戻ってね?」


「…は?」


身が震え上がるような、酷く冷たい声だ。
私は気丈を振る舞って話を続ける。


「もうだいぶ呪力が安定してきているし、普通に生活できるでしょ。親離れ…じゃないか。飼い主離れ?って言うの?そのタイミングだと思うし」


「お見合いはー…」


「今日の朝方、正式に加茂家から的射家にお見合いの破談が持ち込まれた。だからもう心配ないよ」


心置きなくAから離れられるね。
そんな風に笑ってみせた。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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白揚羽(プロフ) - きゃーぽんさん» 最期までお付き合いいただけて感謝感激です!ギャグも少し心配だったのですが、そう言って貰えるととても安心します…(笑)改めまして、本当にありがとうございました! (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - もんて、さん» 反応が遅れてしまいすみません…!最期までお付き合いいただきありがとうございました!そうやって褒めていただけるととても嬉しいです…!改めて、ありがとうございました♪ (2021年2月17日 18時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても面白かったです!お疲れ様でした (2021年2月17日 1時) (レス) id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
もんて、(プロフ) - 完結おめでとうございます!!臨場感あふれる情景描写や、センスあるギャグが面白くて一気に読んでしまいました!とても面白かったです!お疲れ様でした! (2021年2月5日 0時) (レス) id: 8402b0d99c (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます!これからラストスパートとなっていくので…ね?(笑)更新頑張ります! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年1月14日 19時

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