【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

４０話 ページ41

その日、
家入家で悲劇は起きた。


廊下で悟くんの足に抱き着いて震えている私。


居間で正座をして
ペットボトルのラベルを剥いている状態で
固まる憂太くん。



そして、廊下と居間を遮っていた
横額障子に体をつっこんだまま固まる悟くん。



真希ちゃんは頭を抱えて、
そのあと渋々と言った風に尋ねてくれた。



｢何があったんだ？｣



＊＊＊



『あー！悟くん！悟くんもペットボトルのラベル、むきむきするよね？？』


｢幼女から発せられる無邪気な言葉のはずなのにどうしてこんなに圧があるんだろうね？｣



朝起きたらお姉ちゃんは
既にお仕事に行っていて、
机の上に朝食らしきものと
｢明日ごみ回収の日だからペットボトルのラベルを剥いておいて｣と綴られたメモが残されていた。



仕方がないので朝食を食べてから
すぐにラベル剥きに取りかかったんだけど、
これがまあ終わらない終わらない。

幼女だから手先が
あまり器用じゃないってのもあるんだけど、
とにかく量が多かったの。



そうして剥いているうちに
憂太くんが遊びに来た。


そのあと２人で剥き向きしてたら
悟くんが来たってわけ。



『終わんないの』


｢まあ仕方ないから手伝ってあげるよ｣


『わーい』


｢ありがとうございます、五条先生｣



そうして３人でむきむきすることしばらく、
ぴんぽーん、とインターフォンがなった。



『私、行ってくる』


｢はいはい｣



私は玄関の方へと駆け出した。

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