【呪術廻戦】家入ちゃんの怠惰な日常【乙骨憂太】

１５話 ページ16

『ごめんね、憂太くん。濡れちゃって…』


｢ううん、そこはね、ありがとうで良いんだよ｣


『いや、替えの洋服がお姉ちゃんのしかないから…ごめんね？』


｢うわぁ…｣


だってうち、
両親と一緒に住んでるわけじゃないし
男兄弟はいないし
悟くんとかのお洋服があるわけでもないから
女物しかないんだよね。

かと言ってお姉ちゃんのが
嫌だといわれたら私のお洋服を着るか、
すっぽんぽんで
悟くんがお洋服を届けに来るのを
待つしかないんだよ。



でもまあ、憂太くん細いから
きっとお姉ちゃんのお洋服でも入るよ。
大丈夫！



『白のワンピースと、黒のワンピースと、あ、セーラー服とか高専時代の制服もあるよ』


｢スウェットとかって…｣


『あるよ？』


｢じゃあそれで…｣



せっかくだから色々持ってきたんだけど、
まあ女装するのって
きっとばーべる？はーどる？が高いから
無理なんだろうなぁ。






スウェット？というお洋服を箪笥から取って、
憂太くんのいる居間までの帰り道の廊下。


ごろごろ…と鳴っていた空に束の間の光が差す。


それに気がついた次の瞬間、
悟くんとお姉ちゃんと…■くんを
一気に怒らせたみたいな
凄まじい破壊音が響き渡った。



『ひぃぃっ！！』






そのめっちゃ怖い音の正体は、
“雷”って言うんだって。







手に抱えてたスウェットを
潰れるくらいぎゅっと抱きしめる。



急いで廊下を走って
憂太くんの背中に飛びついた。

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