学園の卒業生? の段! ページ3
ここは忍術学園の長屋。
忍たま達は休日のようで、いつもなら仲間と一緒に同じクラスで勉強するのだが、今日は自分の部屋で自分のやりたいことをしていたり、外に出て己の技を磨くための鍛練をしているものもいる。
そんな中、長屋の廊下でなにかをしている二つの影。何やらとんかちのようなものなどを持っているようだ。
笹山「三次郎ー、ちょっとそこ持っててくれない?」
夢前「OKー。でも、廊下にからくりなんてつくって大丈夫かな?」
彼らは一年は組の笹山兵太夫と夢前三次郎。どうやら自室の前の廊下にちょっとしたからくりを仕掛けている最中のようだ。
笹山「大丈夫大丈夫。ちょっとした実験をしたかっただけだからすぐはずす予定だし。」
そんな二人に近づく一人の男。
二人はからくりを作ることに一生懸命で気づいていないようす。
そして
男「おい、なにつくってんだ?」
男は二人に向かってそう問いかけた。
人が近づいていることなんて気づいていなかったし、ましてやここの学校の人じゃない。二人は、男を見るなりお化けでもみたかのようにうわっと声をあげ後ろに飛び退いた。
そんな二人のことなんて見向きもしないで男は作り途中のからくりをじっと見ていた。
ビックリしてフリーズしていた兵太夫がはっとしたように動きだし、
笹山「ちょっと!あなた誰なんですか?!」
と男に問いかける。しかし、
男「これ、おめぇらが作ったからくりか?」
と全く脈絡な返答が返ってきた。あまりに唐突だったため、は、はいそうですが…。っと答え、
笹山「じゃなくて!あなたは誰なんですか!!」
と聞き返した。
だが、男は全く聞いていないようで
男「一年でここまで出きるのはすげぇーが作りがあめぇーな。これじゃあすぐにばれちまうぜ。」
とまたまた脈絡な返答だった。
全く話が噛み合わなく、兵太夫が少しだけイライラしはじめ、だーかーらー!!っと声をあげた。それをなだめるように三次郎がどうどう…。っと言った。
それを見て、くっくっ〜。と不思議な笑いかたをした男。
男「おいガキ。このからくりどうやって作るつもりでいる?」
そう男が問うと兵太夫は、ちょっと不貞腐れたように答えた。
笹山「そこに乗った人が後ろに飛んで、後ろに作る落とし穴に落ちるって言うからくりです…。」
それ聞いた男は、まるで面白いいたずらを思い付いた子供のような顔をして。
男「それじゃあつまんねぇだろ。」
と言って兵太夫達に何か伝え、作業に戻した。
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作者名:美味しいイチゴ | 作成日時:2018年3月22日 0時