なんか凄いね佐々木ｸﾝ [HQ] [男主] (ページ22)

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それから数日後…

仮入部期間終了。

入る部活がバレー以外思い当たらないから、担任にバレー部の入部届けを出した。

受理されるといいな…。

なんせ俺は推進じゃないから、受理されない可能性も

勿論ある。

うんうん唸っていると俺の前に誰か立った。

「んー、国見ｸﾝ？」

顔を上げようとしたら頭を無言で押さえられた。

は！？

いや、誰？

こわっ

頑張って考えても答えが出ない。

ぶっ飛ばす？それとも背負い投げ？

強行突破策を考え始めたとき、

背中に体重が乗った。

「何してんの？」

国見ｸﾝが声を発した途端、頭の押さえはなくなった。

「重いよ、国見ｸﾝ。」

「助けて上げたのにお礼もないの？」

ゆっくり俺の上から退くと態々前に回ってきて、

「塩キャラメル2箱。」

と、言いやがった。

「は……?」

「はい決てーい」

「ありがとうございます。国見様。どうか、どうか塩キャラメル1箱で手を打って頂けませんか？」

なんせ俺は今金欠だ。

人生初、人に誠心誠意を込めて土下座した。