闇AUの新メンバー！7 (ページ11)

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魘されページ11

*

『……ん……あれ、朝…？』

窓からさす日差しの眩しさで目が覚める。

上半身を起こし、自分の指に目がいく。

切れてない…

おかしい、私はたしかにお母さんに………？

違う、あれは夢だったんだ！

ただの、悪夢だったんだ…。

『はぁ……よかった、夢で…』

安堵し、自身の身を抱きしめる。

あれ？パジャマに着替えてない…？

着替えずに寝ちゃったのか私…

そうだ、今は何時頃だろう？

時計を見ると6時をピッタリ指していた。

『6時ピッタリか……皆に朝食作ってあげなきゃ』

寝癖を直し、部屋を出る。

前へと進もうとすると、顔面から何かにぶつかった。

ぶつかった襲撃で目をつぶってる間に、手のような
ものが私の肩を抱いて引き寄せる。

これは……抱きしめられてる、の？

目を開けて、抱きしめてきている本人の姿を目にする。

ﾅｲ「よぉ、前見とかないと危ねぇぞ」

『へ！？ナ、ナナナナイトメアァ！？』

ドンッとナイトメアの肩を押して離れる。

あ、お、押しちゃった…

悪いことをしてしまったと罪悪感を感じていると、
ナイトメアはニヤニヤとし始めた。

ﾅｲ「おいおい、押したことまでに罪悪感を感じちまうのかよ？お前は本当に甘いな？」

『甘いって遠回しに優しいって言ってるの…？
というか、なんでナイトメアが私の部屋の前に？』

ﾅｲ「ホラーからお前の話を聞いてな、少し心配して来てやった」

『ああ、そう？えと、ありがとう？』

一応お礼を言う。

心配してくれたみたいだから…

それより、ホラーが私の話をしたって……何を話したんだあのエンジェルスマイルは…？

ﾅｲ「お前、夢に魘されてたみたいじゃないか」

『え？私魘されてたの？』

ﾅｲ「なんだ？さっきまで見てた夢をもう忘れたのか？」

『い、いや、今でもはっきりと覚えてるけど…』

お母さんに怒鳴られて暴力を振るわれる夢…

あの夢は、現実であったことの夢だ。

思い出すだけでも恐怖がこみ上げてくる。

ﾅｲ「記憶の夢……時々見るよな？他の部下共もお前
みたいに1部の記憶の夢を見るんだ。」

『部下共って……ホラー達のこと？』

ﾅｲ「それ以外に誰がいるんだ」

そう言われて、私はホラー達の記憶の話を聞きたくなってきた。

いや、ホラー達の"過去"が知りたい。

彼らにとっては聞かれたくないものかもしれないけど…

『……聞かせてくれる？ホラー達のことを』

ﾅｲ「くく…怒られても知らないからな？」

*