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episode14 ページ15

電車に揺られること数分



到着したのは兵庫の都、神戸。









花火大会という事もあって、いつも以上に人の行き交う駅。そんな中でも侑くんの身長とルックスは人の目を引く。








((見てあの人、かっこいい!))


((ほんまやな、彼女さんと一緒やなかったら絶対に話しかけるわ))







そんな声も耳に入る。









「彼女さんやて!聞いた?Aさんが彼女さん!!」



『侑くん、注目されるから騒がないで』








電車の中の数分間でなんとか平常心を取り戻した私は、今日は何があっても平常心を貫き通すと心に決めた。









スマホの道案内に従って神戸の街を歩く。









「でもなあ、浴衣着てきて欲しかったなあ」



『暑いし、歩きにくいからお断り』



「相手が北さんやったら着て来たくせに」



『……かもね』









隣にいるのが北くんだったら良いのに、なんて贅沢を言う資格はない。


私は北くんを遊びに誘うことすら出来ない。恋愛対象外だと突きつけられるのが怖い。受け止める勇気がない。






北くんは彼女を作る気なんて無いのだから、せめて嫌われないように。



私はそうゆう臆病者。































「でもワンピースも可愛いいから許したる」






屋台の並ぶ通りに来た時、侑くんはそう言って私の手を握った。









私は北くんから嫌われないよう、不格好に足掻いているのに。



侑くんは堂々と私との距離を詰めてくる。









誰にでもできることじゃない。



私の行動力の無さがそれを証明している。









そんな侑くんの行動力が少し羨ましい。



















「今日はAさんは俺が貸切っとるから、北さんのこと考えるの禁止やで?」



『それは無理かな』



「なんでやねん!?雰囲気感じ取ってや!」













侑くんのことを好きになった方が楽なのかな、と馬鹿馬鹿しくて最低な考えが浮かぶ時もあるけれど




私は諦めが悪いらしい。



















『……私が好きなのは北くんだからね』




「…おん」









知っとるよ、と私の手を引いて歩く侑くんはいつも通りの悪戯っ子の様な顔で笑う。





























「せやから花火大会に連れてきてん

如何にもカップルが来そうな所に、北さんとやなくて俺と一緒にな」




























どうやら諦めが悪いのはお互い様のようで。

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いすみ(プロフ) - し、しんどい…!!😭😭つらい…!😭😭😭😭心臓ギュォオオオンなりました🥲3人の気持ちがわかるからこそなおのことつらい…!幸せになってくれ………!!!恋路も作者様も応援しております!!!!!!! (4月20日 17時) (レス) @page45 id: b9d4cbed9d (このIDを非表示/違反報告)
FRISK。(プロフ) - 続き楽しみにしてます! (4月9日 22時) (レス) @page44 id: 6b38b8c85b (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - えええええええええええええ!?!?めっちゃ気になります!!一気読みしてしまいました!どんどん続きが気になって寝る時間が遅くなるばかりですw文化祭辛!どっちとくっついても文句はありませんっ!あとたこ焼き北さん可愛いです! (4月8日 23時) (レス) @page44 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
さおり - 続き出るの楽しみにしてます、、、!読み終わって発狂しました、もう誰のポジでも切なすぎてもう!!!!欲張りなのでどっちのエンドも見たいなとか思っちゃったりしました、とても面白かったです!! (4月8日 22時) (レス) @page44 id: 9038e3f6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - お恥ずかしながら最近になってこのお話を見つけました。最初は軽い気持ちでページを開いたのですが、いつの間にか引き込まれていました。涙も出ました。文字通り胸が締め付けられる、酸っぱい片思いをこんな綺麗に書かれていて本当尊敬しかないです。ずっと大好きです。 (12月13日 13時) (レス) id: 47a5037dc0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちねこ | 作成日時:2020年4月24日 20時

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