貴「私の特等席」 参

94話 ページ5

キーンコーンカーンコーン


ーin女子トイレー


花「心霊」


光「写真？」


貴「うん。この間ね葵に大事な話があるって言われて改めて話を聞いたんだけど」









貴「変な写真？」


葵「そうなの。園芸部の活動記録を整理してたらね」


貴「そういえばそんなのもあったね」


説明しよう！


園芸部では育てている植物の成長過程を部員の姿と共に写真におさめるのだ！


葵「その⋯Aの写真だけが⋯」


貴「え」








光「こ、これは！ 」


トウモロコシを持つAと葵の後ろにたくさんの手が映っていた


花「やべー」


光「楽しそうっすね⋯」


貴「うん。写真自体は不気味ってゆうより愉快なんだけど、写真を見た時から変なことが起こるようになって」


花「変なこと？」


貴「生えるのよ」


光「？？？」


貴「手が生えるの」


花･光「「⋯」」(ゴクリ


貴「とってもさり気ないんだけど、気がついたら視界の隅で生えてるの。なにか悪いことしてくる訳じゃないんだけど」


歩いてたら地面に生えてたり


授業中に机に生えてきたり


貴「もうどうしようもなく気になって気になって〜〜」


花「だいじょーぶ？」


貴「！」(ビクッ


あ！また！


貴「あそこっ！またいる！」


にょきにょき


花「わーほんとだ」


貴「一体何が目的なの！？」


光「なんて邪悪な手なんだ。許せねー！先輩！」


貴「？」


光「安心してください！俺がバシッと祓ってやります！」


貴「光くん！さすが祓い屋の家計！！」


これなら安心！


花「だいじょーぶかなー」


光「やい腕やろう！俺と勝負だ！」


貴「え？なんで腕相撲？」


花「さぁ？腕と戦う手段があれ以外思いつかなかったんじゃない？」


手「⋯」


ガシッ


光「お、乗ってきやがったな！いいぜ！かかってこいよ！俺の恐ろしさ⋯思い知らせてやるぜぇ！」


ドッ


グリッ


貴「ありゃ」


光は一瞬で腕に負けた


光「くっ なんて凶悪な悪霊だ！」


花「少年はたのしそうだね」


貴「あっ、見て！」


花「手が、消えた」


貴「もしかして！」


アルバムをめくる


貴「あ！この1枚だけ手が消えてる！これって！」


光「俺の恐ろしさに怖気付いて！？」


花「構って欲しかったんじゃないかな」


光「え？」

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