貴「私の特等席」 参

119話 ページ32

ーin体育倉庫ー


輝「少しは落ち着いた？」


貴「はい⋯あの⋯一体学園で何が起きてるんですか？みんなおかしくなっちゃうし花子くんまで⋯」


輝「それはね〜おそらく"ケガレ"が原因だ」


貴「ケガレ？」


輝「そう。気が枯れると書いて気枯れ。」


気枯れなて初めて聞いた


輝「気が枯れると人も怪異も理性を失う。お腹がすいてると食べることしか考えられなくなるのと一緒だね。そしてタチが悪いことにケガレは病気みたいに怪異にも人にも感染するんだ」


光「全員アメ欲しがってんのは何なんだ？」


輝「あぁ、それはこの気枯れの感染源が勿怪だからじゃないかな」


光「ならその感染源ってやつを何とかすれば！？」


輝「それはそうなんだけど、我を失った勿怪の群れから1匹を探し当てるのはこの状況だと難しいんじゃないかな」


貴「でも、どうして病気なんかに？いつもあんなに健やかなのに」


輝「⋯さぁ⋯誰かが学外の汚い野良勿怪でも持ち込んだんじゃない？あはは」


光「輝兄？どうかしたか？」


茜「うぅ⋯どれくらい、寝てたんだ？アオちゃんを早く助けに行かないと。アオちゃんアオちゃん。いや、アメちゃん？」


貴「あぁっ！」


光「感染してる！」


茜「アオちゃんーーつっ！？」


貴「やめて！私葵じゃない！親友と泥沼はいや！！アメゾンビになるのもいや！！」


ゾンビになるのが嫌で必死になげた何かが茜くんにぶつかった


バシャー


茜「ぶっ⋯はっ あれ？アオちゃんじゃない？」


輝「！」


貴「茜くん」


ダンっ


貴「⋯」(汗)


光くん


茜くん多分意識ハッキリしてるからもう捕まえなくていいんじゃ⋯


光「やったぜ！」


貴「あの⋯茜くん今元に戻ったような」


輝「Aちゃん。これは？ジュース？」


貴「あっ、はい！私が飲んでたソルティみかんです」


輝「なるほどなー」


光「みかんか！？みかんが勿怪に効くのか輝兄！？」


輝「いや⋯」


バンッ


ガチャガチャ


貴「キャー！！！みんなが押し寄せてきてる！」


光「今の騒ぎで気づかれたんだ！どうする輝兄！？」


輝「そうだね⋯本当は早く帰ろうと思ってたんだけどちょっと実験してみるかな」


貴・光「「⋯へ？」」

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