普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ38)

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34話ページ38

ビョンビヨ

光「はぁ、はぁ、」

俺の体に巻きついてる数珠が取れる気がしねぇ

でも

何とかした方がいいのか？

本当に？

さっきのあいつは確かに普通じゃなかった

それに輝兄が祓うべきだっゆってるんだ

俺がやっぱり間違ってたんじゃ

そうだよな

俺なんか弱いし

怪異祓ったこととかねーし

輝兄はずっと俺の憧れで

正義の味方で

だから多分これは正しいこと――――

花「ぅぁぁぁぁ！」

輝「もう諦めなよ。何年も此岸にいたんだろ？君はそろそろ罰を受け入れるべきだ」

花「は、はははは。罰？」

輝「何？」

花「生きてるやつはみんなそうだ。死ぬ事が…消えることが1番の償いだと思ってる」

輝「…」

花「人殺しの存在ひとつっきりで償えるものなんて何も無いのに。だったら消滅なんてただの救いだ！俺にはまだここでやらなきゃならないことがある！」

光「…？」

やらなきゃならないこと？

怪異のくせに人助けしたり

俺たちをまもったり

全部あいつなりの罪滅ぼしなのか？

…いや、あいつがそう言ってるだけだ

本当はどうかなんてわかんねー

やっぱおれ…

何もなんがえねぇ方がいいのかな

…でも

んなこと出来るかよ

輝「そう、君には君で色々事情があるんだね。でも…」

グサッ

輝「どうでもいいんだよね。そういうの。君は危険な怪異だだから祓う。それだけ」

花「…」

輝「終わりだ」

ジュゥゥ

花「しょ…」

輝「お前どうして、いつの間に拘束を」

光「うらああぁ」

輝「！！光！やめろ！！」

ダアンッ

光が輝を押し倒した

輝「光、血が出てる」

光「バカにすんじゃねー！！俺は弱いし！輝兄よなバカだけど！何も考えなくていいなんて嘘だ！そんくらい分かる！！」

輝「…」

光「俺は確かにこいつのこと何も知らないで、いいとか悪いとかテキトーに決めて全然…ダメだったと思う」

輝「！」

光「でも怪異だから危ないからって全部祓っちまうってのはなんか……違ぇんじゃねーかって」(じわっ

泣くなよ俺…