15話 ページ19
ーin女子トイレー
貴「花子くん!」
花「あ!A!」
ギュッ
貴「抱きついてくれるのは嬉しいけど、うん、好き!でも今は抱きついてる暇ないの!話きいて!」
花「行方不明?ふーん」
貴「フーンじゃないの!花子くんてば朝も昼も居ないんだもん!結局こんな時間になっちゃって」
花「まぁ、俺も忙しくてね。ケーサツにでも届けたら?」
貴「それがなんだかおかしくて。お花も机も、葵の持ち物は全部なくなってるしそれにみんなが葵なんて子知らないって言うの」
光「花子ーっ!」
貴「光くん!?ここ女子トイレ……」
光「テメー!うちの組の横尾と佐藤どこやった!!」
花「うわー」
貴「ちょっと落ち着いて」
光「てめぇの仕業に決まってやがる!ミョーな怪談流行らせやがって!なんで誰もアイツらのことおぼえてねーんだよ!!」
貴「それって!」
花「消えた生徒に階段のウワサね……確かにそれなら心当たりがある」
光「やっぱりな!テメー」
貴「葵はどこに行っちゃったの?」
花「この学園には異界に通じる7つの場所があるあの階段はそのひとつ。消えた生徒たちは異界に連れていかれたんだろう」
貴「異界?」
花「境界っつってねー生きた人間が迷い込むと存在ごと消えちゃったりするのさ。」
貴「……!」
じゃあ葵はそこにいるかも
花「Aと少年みたいにちょっとトクベツな人間は影響受けなくて済むみたいだけど」
光「境界…兄ちゃんから聞いたことあるぜ。」
貴「お兄ちゃん」
あ、
声に出しちゃった
でも気にしてないみたい!
光「境界は彼岸と此岸、2つの岸辺を繋ぐ海で、そこは行く宛のない死者と怪異と誰からも忘れ去られたものたちの世界だって」
花「そのトーリ!博識じゃん少年」
貴「そこに行った人は戻ってこられないの?」(うるうる
花「そんな顔するなってぇ」
むぎゅ
貴「むっ」
またほっぺた掴まれた、好き
花「大丈夫!ちゃんと助けるさ。前にも言ったろ。俺は七不思議の七番目」
ぐにぐに
貴「ん〜」
花「ヒトと怪異の関係を正しく保つ義務がある」
ぐにー
貴「ん……!」
そろそろほっぺ痛いよ花子くん
花「もちろんAには手伝ってもらうけどね」
貴「花子くん」(ぐすっ
これからどうなっちゃうんだろう
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作者名:きなこもち | 作成日時:2019年11月5日 0時