9話 ページ9
3人が揉め事をしていると、バンっと扉が勢いよく開き、「うるさーい!!」と言う声が音羽館に響いた。
「お、大家殿…」
「小娘、これはだな…」
その言葉を遮るように、歌苗は階段を元気よく下りてくる。
「私も行きます!!ニューヨークに!」
「え、もう、大丈夫なのですか?」
「もう少し大人しくしていても良いのだぞ?」
「休んでた方がいい……」
3人の言葉を聞くと、歌苗は俯きながら話す。
「確かに、少しショックを受けて落ち込んでました。でも、いつまでも落ちこんでちゃ、何も進まない。だから、私も行きます。ちゃんと話をしたいんです。」
歌苗の真剣な眼差しを真に受け、3人は賛成する。
「分かった。だが、無理は禁物だ。いいな?」
「分かってます。」
歌苗が返事を返すと、シューベルトが話し出す。
「大家殿、何をもって行けば良いのでしょうか?」
「取り敢えず、着替えとかそう言うのはいると思います。それから、バッハさんにもこの事を言っておきましょう。」
4人は各自、自分の部屋に戻り、明日の準備をした後、バッハの所に行き、モツ達の事を伝えた。
ー翌日ー
「……あの、モツ達を助けに行く自覚あるんですか?! 特に、ベトとショパンさん!!」
歌苗は2人の格好が、あまりにも緊張の無さを主張していたので、指摘する。
「当然だ!この荷物は、ヴォルフ達に我がギョーザーを堪能させる為に必要な道具や材料ばかりなのだ!!」
どうやら、モツ達に自分の作ったギョーザーを食べさせ、本来の彼らに戻ってもらうと言う寸法らしい。
「僕は、行く気なんて元々無かったし……て言うか、あっちにゲームがあるとは思えないし…持っていく方が良いでしょ? それに、リスト達だって、いつもの僕達や、録画した自分達の様子を見たら、正気に戻るかも……。」
行った先でゲームやインターネットをやると言う考えが丸分かりな格好だ。
しかし、ショパンの案を良いと思った歌苗は、見逃す事に。
「私は一応、真面目に準備しましたよ?」
「と言っても、いつも通りだがね。」
シューベルトやバッハの格好は、2人と違ってふざけた要素は全く無かった。
「シューさんやバッハさんの方がが一番マシかも知れません。」
ベトとショパンの方を見て、呆れる歌苗。
「大家殿。先輩とショパン殿は、モーツァルトやリスト殿の為、と言うのもあるでしょうが、多分、自分自身を落ち着かせる為にあんな格好をしているのかも知れませんよ?」
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小夜(プロフ) - それと、ありがとうございます!m(*_ _)m これからも読んで下さると嬉しいです! (2018年2月11日 6時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 私はー、クラシカロイドではモーツァルト、血界戦線ではレオナルド、ですかね。更新長びいてすみませんm(_ _)m なるべく早くできるように頑張ります! (2018年2月11日 6時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
時の破壊者 - えっと……聞かれてないけど……一応…私の推しキャラはクラシカロイドではショパンさんが大好きで、血界戦線では堕落王フェムト様が大好きです♪( ´▽`) (死ぬ程どうでもいい)← 小夜さんは、どのキャラがお好きなんですか(・・?) (2018年2月7日 7時) (レス) id: ed6862cba5 (このIDを非表示/違反報告)
時の破壊者 - すっごく面白いです〜〜((((;゚Д゚))))))) しかも私の大好きな血界戦線とクラシカロイドって……ありがとうございます*\(^o^)/*(*^_^*) 更新頑張ってください 応援してます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年2月7日 7時) (レス) id: ed6862cba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜 | 作成日時:2017年8月27日 0時