8話 ページ8
「ふむ、そうか。」
普通に受け流すベト。貰った名刺はシューベルトに渡す。
「秘密結社って…何?厨二病なの?」
冷たく言うショパン。
シューベルトの方を見て、何か言いたげな表情を浮かべながら、手招きする。
シューベルトはショパンの方へ行き、腰を下ろす。
「何ですか?」(コソッ
「あの人達、安全なの?変な輩とかそういうのじゃないよね?」(コソコソ
「私も最初はただの来客者かと思いましたよ。しかし、あの人達はリスト殿達の事を知っているようなのです。」(コソコソ
「え、どういう事?」(コソッ
「それは今から話します。」(コソッ
そう言い放つと、シューベルトはクラウスに聞いた事をベトとショパンに話し始める。
「旅行に行ったモーツァルトやリスト殿、チャイコ殿、バダ殿が今、ニューヨークで騒ぎを起こしているらしいのです。彼らはそれを止める方法を探すべく、ここに来たそうです。」
その話を聞いたベトが「待て」と言い、手で話を制す。
「ヴォルフ達が旅先で騒動を起こしているというのか? 有り得んな!もしそうだとしても、それは誰かを助ける為、己自身を守る為にやった事だろう!! あいつは人を傷つけるような人間ではない!」
ベトの意見には2人とも、一理あった。
いくら“ムジーク”が使えたとしても、人を襲ったり、困るような事には使わない。
「しかし先輩…今、彼らがここにいると言う事は、モーツァルトやリスト殿たちが、騒ぎを起こしていると言うのは、本当の事なのです。」
ベトは顔を背け、無言になる。
「ねぇ…何か言えない事情があるんじゃない?…普通に考えても、こんな事やるような性格じゃないし…本人に聞いてみようよ…。」
ショパンの考えに2人とも賛成した。
その意見を聞いたクラウスは立ち上がる。
「それでは、ご一緒させて頂けるという事でしょうか?」
「はい。大家殿は、まだ分かりませんが、私達は行きます。」
「分かりました。明日の朝、迎えに来ますので、それまでに準備をしておいて下さい。」
そう言うと、クラウスは一礼し、音羽館を出て行った。
「準備、しますか。」
とは言ったものの、歌苗の事が気になる3人だった。
「…先輩行ってきて下さいよ。」
「何故俺なのだ。ショパンよ、貴様が行け。」
「僕そういうの担当じゃないから。シューベルト行ってよ。」
「私よりも先輩の方が大家殿より過ごしている時間が長いのです!ですから、ここは大先輩であるベートーヴェン先輩が行くべきです!」
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小夜(プロフ) - それと、ありがとうございます!m(*_ _)m これからも読んで下さると嬉しいです! (2018年2月11日 6時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - 私はー、クラシカロイドではモーツァルト、血界戦線ではレオナルド、ですかね。更新長びいてすみませんm(_ _)m なるべく早くできるように頑張ります! (2018年2月11日 6時) (レス) id: a4d0732062 (このIDを非表示/違反報告)
時の破壊者 - えっと……聞かれてないけど……一応…私の推しキャラはクラシカロイドではショパンさんが大好きで、血界戦線では堕落王フェムト様が大好きです♪( ´▽`) (死ぬ程どうでもいい)← 小夜さんは、どのキャラがお好きなんですか(・・?) (2018年2月7日 7時) (レス) id: ed6862cba5 (このIDを非表示/違反報告)
時の破壊者 - すっごく面白いです〜〜((((;゚Д゚))))))) しかも私の大好きな血界戦線とクラシカロイドって……ありがとうございます*\(^o^)/*(*^_^*) 更新頑張ってください 応援してます(((o(*゚▽゚*)o))) (2018年2月7日 7時) (レス) id: ed6862cba5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小夜 | 作成日時:2017年8月27日 0時