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ﾟ.+°your side ﾟ+.ﾟ
「A、おはよう！」
そう言って入って来たのは、このアニメのアニメーションディレクターであり、
私の大学時代の先輩である秋庭さんだった。
「おはようございます、秋庭さん。
今日はよろしくお願いします！」
慌てて立ち上がり、ぺこりと頭を下げると、かたいなぁｗと言いながらふふっと笑った。
「いつもみたいにあだ名で呼んでよ〜、そんなに改まらなくていいからさっ」
「いやいや仕事とプライベートはちゃんと分けないといけないから…。」
そう、私たちは同じ大学の先輩後輩の関係である。
学年は3つも離れているのだけど、映像研究会というサークルで1年一緒に活動していた。
先輩後輩の関係とはいえ、とても仲が良く、社会人になった今もたまに集まって飲みに行くし、
普段ははるくん、Aと名前で呼び合う仲だ。
今日のオーディションも初めて仕事が一緒になった私に、
はるくんが特別な計らいをしてくれたお陰で見学に来れたのだ。
はるくんは4歳も年上だし、この業界での歴も先輩だ。
いくら仲良しとはいえ、仕事にまでそのテンションを持ち込むわけにはいかない。
「やっぱAは真面目だね〜。
俺は全然気にしないけど、お前がそういうならみんながいる前ではそうしよう。
でも今は、俺しかいないんだから、気にすることないんだよ？」
まぁ、２人っきりの時はそんなに気にすることもないだろう。
私も納得して、わかった、と頷いた。
ﾟ.+° ﾟ+.ﾟ
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作者名：月詩@Stertender♪ | 作成日時：2018年9月2日 1時
