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利吉「…へぇ、良い人が現れたねぇ」
後日、利吉さんが来ていたので私は鼻を高くして彼にすべてを告げた。
街で一目ぼれされた、気が合う、優しい。彼にペラペラと話すと、彼は表情を一切変えず相槌だけを淡々と打っていく
A「そうなんです、今日も会いに行く約束をしていて」
利吉「…そうなんだ」
これでもう利吉さんは自分を諦めてくれるだろう。
これで、忍術学園の秘密は守られた。私は心の中でガッツポーズをするのだ
A「だから、利吉さん。私の勝ちですね」
利吉「勝ちって。もう約束の時間ではないのかい」
うわ、本当だ。私はいそいそと、髪を整え玄関へ向かった。
彼に挨拶をすると、表情を一切変えず手をひらひらと振るだけだった。
そんな彼がどこか、
胸に残っていた
＿＿＿＿＿
「あ、Aさん」
待ち合わせ場所に行くと、彼の姿が。私の姿を見るなり、細くなる目がなんともかわいらしかった。
A「待たせてしまってすみません」
「いいんです、僕が会いたくて約束したんですから」
どこまでも優しい、心が高鳴るなんて久々だ
待ち合わせ場所は忍術学園から近い野原。ここでゆっくり話そうということなったのだ。近くの大きな木の下で、私たちはまたたわいもない話を繰り広げる
「へぇ、Aさんは学園の事務員なんですね」
A「はい、まだ新米ですけど」
素敵じゃないですか、と彼は笑う。この人と話しているとどこか落ち着く。
やっぱり運命って、存在するんだ。じわじわと嬉しさがこみ上げてきた。そのとき、
A「…え？」
彼は、突然私の両頬を包み込み私の顔をじぃ、っと見るのだ。その瞳には、光沢がなく少し、いや
かなり怖かった
A「え、あの」
「本当に美しい顔だ。」
目を細めて、えくぼを浮かべて。笑う可愛らしい顔が特徴的だったのに
彼のいまの笑顔はすごく怖かった。両頬を、包む力がどんどん強くなる。
「これは、高値で売れる…」
え？いま、何て言った？高値？
彼は不気味な笑みを浮かべたまま、何か淡々と呟いていくのだ。
恐怖で、体が動かず抵抗すらできない。
その時、私は頭の中である人の姿が思い出された。
いつも、忍術学園に来てくだらない世間話をして帰る彼の姿を
A(助けて…！)
ぎゅ、と地面の草を握りしめた時頭上に降り注いだ聞きなれた声。
＿＿＿＿「やっぱりね、怪しいと思ったよ」
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
