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A「はー！男前ってなんであんなに罪なんでしょうね！」
たんっと、私は湯飲みを机に勢いよく叩きつけた。
夜も更け、生徒たちもほとんど寝静まったあと。私は山本シナ先生の部屋で、お茶を飲みながら愚痴を言っていた。シナ先生は、ふふふと笑い
シナ「いいじゃない、利吉さん。好物件だと思うわ」
A「好物件すぎるから、ちょっと怖いんですってぇ…」
シナ先生ったら、自分の事じゃないから面白がっているんだわ。
シナ先生は空になったゆのみに、お茶を継ぎ足してくれる。ありがとうございます、とそのゆのみを受けるとお茶の表面に自分の顔が映る。なんとも、利吉さんには合わない芋っぽい子。
はぁ、と一つ溜息。
シナ「素敵じゃない、毎日会いに来てくれる人なんて」
A「そうやって最初の内は一途をアピールしといて、最後はあっさり振っちゃうんです。男って」
ぐい、とまたお茶を仰ぐ。
嫌なこと思い出しちゃったな。
結構前に付き合った人は、誠実そうな人だった。だけど、ほかに可愛い町娘のことを好きになっちゃって振られちゃったな。
『俺からは絶対別れを告げない』彼は確かにそういった、なのに。
A(私より年下の子に負けちゃったんだ)
ことん、とゆのみを置く。悲しいこと思い出しちゃった。
A「だから！絶対利吉さんには騙されません！」
何が何でも！と叫ぶ。
山本シナ先生は、少し困った笑いを浮かべる。
利吉さんきっと、今は恋に溺れて視野が狭くなっているんだわ。いざ付き合ったら私の悪いところが見えて、そしてまた振られちゃうんだ。
シナ「あなたも強情ね」
A「この先の自分のためです。運命の人に出会えるんですから」
ふふ、とまたシナ先生は笑う。
シナ(利吉さん、これはなかなか手ごわいわよ)
さぁ、もう寝ましょうという一言で私たちの女子会は終了した。ほとんど私の愚痴で終了したけれど。
もう、好きになった人と別れてしまうのは嫌だ。
別れるということに、非常に敏感になっているようだが。あの毎日泣いてしまうような日々に戻りたくない。
A「ぜーったい、騙されないんだから」
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
