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利吉「Aさんは！」
小松田「エッ」
利吉「彼女はどこにいるんだ！」
小松田「えっと、確か今日はお庭の方の手入れを…あれ、利吉さん」
小松田の言葉を最後まで聞かず、走り去る利吉の姿は完全にプロ忍者のようだった。小松田は受け取った入門表と折れた筆を持って疑問符がたくさん浮かんでいた。
広い学園内を走って、愛する彼女の姿を探す。
嫌な予感がたくさん浮かび上がる。
一週間、文が出せなかったから気持ちが変わってしまったのだろうか。
最初は自分の一方通行による恋から始まったお付き合い。愛想つかされてもおかしくない。
しかも彼女の欠点は、すぐ男に騙されてしまうところ。
土井先生が悪いとは言わないが、彼の広い心と爽やかな笑顔を見たらきっと彼女だってころりと言ってしまうのではないか。
きゅ、と角を曲がると
乱太郎「わ、ぁ！利吉さん」
利吉「ら、乱太郎…！？」
丁度曲がり角で、乱太郎くんとぶつかりそうになり足を思わず止めてしまった。隣には、きり丸やしんべヱもいた。息を切らして走っているいつもスマートな利吉の姿に３人は驚いていた。
乱太郎「どうしたんですか、利吉さん」
利吉「あ、あぁ…事務員のAさんは知らないかな」
きり丸「事務員のAさんなら、あっちにいますよ」
きり丸が指をさした方を見ると、そこには彼女が。しかし、利吉の息が詰まる光景だった。
彼女と、楽しく話しているのは紛れもなく土井先生。誰が見てもお似合いだ。これは噂になるのは当たり前だ。
しんべヱ「土井先生とAさんはすごい仲良しなんだよね」
乱太郎「そうそう、最近噂にもなっているし」
だけど、彼女の恋人は
きり丸「え？利吉さん？」
気づいたら、足が動いていた。
楽しそうに話している二人に向かって、歩幅が大きく広がる。自分の姿を見つけたのは、土井先生で
土井「あれ、利吉君。久しぶりだね」
A「え、利吉さん？」
そんなに可愛い表情、俺以外に見せないでください。
歩く速度が速くなる。
Aさんの、恋人は
がしり、と彼女を守るように後ろから抱き着き
A「っ、え？」
ごめんなさい、A。私、今柄にもなく焦っている
利吉「Aさんの恋人は私です」
この可愛い恋人は、私だけのものだ。
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
