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利吉さんとの、丸一日一緒に過ごすのはどこか変な感じがした。
私の中での利吉さんは、みんなのあこがれの的で若いのに何件もの依頼をそつなくこなすプロ忍者。そんな素晴らしい彼と、私は今。休暇をともにしている。
A(変な感じ…)
まだ残る違和感を流すように、私は深く息を吸った。
時刻はもう夕刻。
利吉さんは、とにかく優しくて気がきいて。普通の女性だったら、もうすでに恋に落ちているはず。
お会計はいつの間にか私の分も払っていてくれていて、歩くときは必ず私が通行人とぶつからないように横に立ってくれている。女扱いなんて、久しぶりだからなんだかもどかしい。
私に、優しくしてくれた男性はろくな人がいなかったから。
けれど、
利吉さんの優しさは、嫌な雰囲気を感じない
まっすぐと、私のための優しがで温かさがいっぱいだ
利吉「Aさん」
A「…っえ、？」
ぼーっと、考え事をしていると視界一杯に広がる端正な顔立ち。夕日が後ろで輝いていて、まるで絵のようだった。
利吉「考え事でもしていたのか？」
A「え、あぁ…そんな感じです」
はは、と頬を掻いた。
彼はただ「そうか」と言ってほほ笑む。
なんでこの人は、私なんだろう。私なんて、ただの事務員で。ものすごく仕事ができるわけでもないし、顔だってものすごい美人ってわけでもない。
男を見る目がなさ過ぎて、呆れられる。こんな素敵な人に、好意を寄せられるなんてありえないことなのに。
利吉「Aさん、今日はまだ時間あるかい？」
A「はい、時間は大丈夫です」
ならよかったと彼は言うから、私は頭を傾げてしまう。
利吉「よければ、もう少し私時間をくれないかな。連れていきたい場所があるんだ」
A「連れていきたい場所…」
頭に疑問符がたくさん浮かび上がる。
彼は、にこりと笑い歩き始めた。それを見て私の慌てて、彼の横を歩く。
利吉「…それと、」
ぽつり、と利吉さんがつぶやく。
彼の茶色の一つに束ねた髪が揺れる。私より頭一つ分高い彼を見上げると、耳まで真っ赤にし口を手で隠しながら
利吉「まだ、君と離れたくなかったんだ」
と、言った。
顔を真っ赤にして言うもんだから、つい私も顔が熱くなる。早く行くよ、と彼はすたすたと歩き山の方へ向かった。
A(何今の、ずるすぎる…)
＿＿＿＿＿＿＿
更新一カ月以上開けてしまいすみません。
落ち着いてきたので、更新していきます
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小桜(プロフ) - 利吉さんも夢主ちゃんも可愛すぎて、めちゃくちゃキュンキュンしました！恋してる２人、最高です！ (2022年1月14日 17時) (
レス) @page26 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - シャボンさん» シャボン様コメントありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません、ぼちぼち更新していきます！ (2021年5月5日 2時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
シャボン(プロフ) - めっちゃキュンキュンしました！！！利吉くん最高！更新待ってます！！ (2021年3月23日 2時) (レス) id: 6f7993ebf5 (このIDを非表示/違反報告)
てぃむ(プロフ) - あみんさん» 嬉しいです！ありがとうございます。生徒たちへの反応はこれからのお話で分かるので、どうぞご期待ください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: b23272bc02 (このIDを非表示/違反報告)
あみん(プロフ) - なんか話が続くつれに胸がキュンキュンしてやばいです！生徒達の反応が気になります！！応援しています！ (2021年1月6日 20時) (レス) id: ace2dffc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てぃむ | 作成日時：2020年9月6日 2時
