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「何故高専に呪霊がいる。帳も誰のものだ?」
「多分その呪霊と組んでいる呪詛師のです。」



恵と加茂、そして棘は目の前の呪霊と対峙しながら冷静に状況確認をしている。その危機感のなさに私は笑いながらもすでに動き出している呪霊に向かって突進した。



「相手は領域を使うかもしれません。距離をとって五条先生所まで後退、」



ドッカッーン!!と私の剣と呪霊の腕がぶつかりあう、けたたましい音が生まれる。その一撃で呪霊の腕は肩から爆ぜ、周りの生徒も衝撃でやや吹き飛ばされる。



「あら、この程度で砕けるのね。案外大したことないのかしら?」
『動くな』



私が呪霊に喋りかけると、後ろから棘の呪言で呪霊の動きが一瞬止まる。そしてさっきは悠仁を殺そうとした生徒が血液を使って術式を発動した。



恵も影から呪具を取り出し、斬りつけている。



『やめなさい、愚かな児等よ。私はただ、この星を守りたいだけだ。』
「「「「!!!!」」」」



そして突然脳内に声が響く。どうやらこの呪霊は言葉が話せるらしい。へぇ、と感心していると、後ろからは焦りの籠った声が聞こえてくる。



「呪いの戯言に耳を貸すな。」
「低級呪霊のソレとはレベルが違いますよ。」



確かにこの呪霊は特級の中でもトップレベルに入る強さだろう。単純な攻撃力の高さや俊敏性ではなく、叡智を身につけ人語を喋り、狡猾な手段をとってくる。



もしかしたら私と同じぐらいの時を生きてきたのかもしれない。


『森も海も空ももう我慢ならぬと泣いています。これ以上の人間との共存は不可能です。星に優しい人間がいることは彼らも知っています。しかし、その慈愛がどれだけの足しになろうか。』
「独自の言語体系を確率しているんだ。」



恵は特級術師クララがいるが、果たしてその実力がどれぐらいのものなのかと思案する。クララは交流会に向けての稽古にも一切顔を出さず、授業以外での行動は誰も知らない。



目を隠し、素顔もよく分からず、性格も少しおかしい。


いざ交流会となれば五条とキスをして周りをざわつかせ、交流会が始まってからはどこで何をしているかも分からない。



流石に苦情をミーティングの時に五条に言えば、



「多分その辺でお昼寝でもしてるんじゃない?いないもんだと思った方がいいよ。」



とどうしようもない返事が返ってきてしまった。不安要素が大きすぎて戦力が上がったにも関わらず、全く安心できないと恵は内心焦っていた。

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Reina(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!私生活の方が忙しくて中々時間が取れなかったのですが、そう言っていただけるととても嬉しいです。頑張ります! (2021年10月24日 19時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 更新お久しぶりです!もう更新しないのかなぁと少し不安になってましたがありがとうございます!ほんとにこの小説面白くて大好きです!無理だけはせずにこれからも頑張って下さい! (2021年10月24日 3時) (レス) @page26 id: 9bb0d4787d (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀 - いつも楽しく拝見させていただいております。更新を楽しみにしてお待ちしております!頑張ってください! (2021年7月18日 17時) (レス) id: e5f7c718e0 (このIDを非表示/違反報告)
Reina(プロフ) - れんさん» ありがとうございます (2021年5月25日 16時) (レス) id: b4ccc6a785 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - ご対応頂きありがとうございます!これからも更新楽しみにしております。季節の変わり目ですのでお身体にはご自愛くださいませ。 (2021年5月25日 1時) (レス) id: cf8acd5d9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Reina | 作成日時:2021年2月11日 2時

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