Life-愉快な仲間と刻む思い出- 【オリジナル】 (ページ4)

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4話　「二人の時間だと……！」by Aoto ページ4

「私はありとあらゆる嘘を見抜けますから」

蒼樹は驚きが隠せなかった。

「でも、良いことばかりじゃなかった」
「そうだろうな……」

静寂を破るように、乱暴にドアが開く。

「そこまでだあああああああああ！」
「！？」

緋奈と碧斗が立っていた。

「なんだ、もう食べたのか」
「私をナメてもらっちゃあ困るわよ！」
「そうだよ、こいつフードファイターなんだぞ！」
「そうだ……って！違うわよバカ！」

上げといて落とすのが碧斗の特技であるようだ。

「そんなことより、東郷。北條は嘘発見器なのか？」
「……まあね。私が言っていいのやら」
「緋奈、言っていいよ」
「え、気になるんだけど」
「笑ってられるのも今のうちよ」

緋奈が紅葉の過去について語り始めた。

「ウチが紅葉とあったのは中学２年の時よ。他の人とは何かが違ったわ」
「そうなの？」
「……」

二人は気づいていないが、蒼樹がこっそり紅葉の手を握っていた。

「……？」
「どうかしたか？」
「あ、何でもないわ。続けるわよ」

びっくりしながらも紅葉は拒否しなかった。

「聞いてみたら、歩く嘘発見器だって呼ばれていたことがわかったの」
「何それすごい」
「…………」

さらに力を入れる。
相手が痛がらない程度に加減をする。

「それでね……いつも一人でいたんだよ」
「そんな……」
「……」

聞きながらも、互いの手を温める二人。

「やっぱり女子って怖い！」
「碧斗……お前も女みたいなところがあるぞ」
「は？」
「南雲君に同意です」
「紅葉ちゃんまで！！」

何かに感づいた緋奈。

「ちょっと！そこ、二人の世界に入らない！つか、南雲……！」
「おい！蒼樹、お前マジふざけんな！」

助け舟を出そうとしたが、その必要な無かった。

「お前らも夫婦だからいいじゃん」