決意の夜�� ページ31
相変わらず、綺麗な身体…――
鍛え抜かれて程よく引き締まった身体に掻き抱かれて、肌を滑る兵長の手と指で、何も考えられない世界に導かれる。
クレイグに付けられた痣ひとつひとつに丁寧に、優しく軽く吸い付き、上書きしてくれて…。
あぁ、やっぱり兵長がいい…。
大好き。
ううん。
――「愛してる」
本当は、離れたくない。
けど、これ以上わがままを言っちゃダメだ。
だから、ごめんなさい。
私はここに残ります。
任務の足手まといになりたくない。
今の私は、確実に兵長の足枷になる。
ちゃんと元通りに動けるようになったら、合流します。
ﾘｳﾞｧｲ「…テメェ…ふざけるな！俺から離れるなと言っただろうがっ！！」
二人で達した後、落ち着きを取り戻した兵長に抱きしめられながら私の決意を伝えると、予想通り怒られた。
ﾘｳﾞｧｲ「…いや、違う。俺が離れたくねぇ。お前が傍に居ねぇと心配で不安で、夜も安心して眠れねぇ…」
そして、人類最強とは思えない弱音を吐く。
これは予想外。
『…リヴァイは強いから大丈夫。人類最強なんだから』
ﾘｳﾞｧｲ「そりゃ巨人相手の話だろうが。…お前に関してだけで言えば、最強なんかじゃねぇ。…ﾁｯ…こんな時だけ名前で呼びやがって…」
『…ごめんなさい…でももう、決めたことだから…』
ﾘｳﾞｧｲ「…はぁ…お前、押しに弱くて流されやすいくせに、何で一度決めたことは揺らがねぇんだ…見境いねぇし…」
『…ふふっ…そういう性格なんです…』
わかってもらえたかな…？
納得は出来ないと思うけど…。
ﾘｳﾞｧｲ「…わかった。だが、レオンとソルムを置いていく。ここだって安全じゃねぇからな」
『ありがとう！リヴァイ！大好きっ！！』
ﾘｳﾞｧｲ「…テメェ…ｸｿｯ…次逢う時まで憶えてろよ…。この貸しは高ぇからな」
気持ちをわかってもらえて嬉しくて抱きついたら、悪態をつかれた。
まだ怒ってる…？
ちょっと離れるだけだから。
そう言い聞かせても、私だってやっぱり不安だ。
でも、今、抱いてもらえたから。
兵長の温もりを心と身体に刻んでもらったから。
離れても大丈夫な「勇気」が出来た。
だから、ほんの少しだけの「サヨナラ」。
きっと、またすぐに逢えるから、大丈夫。
微笑む私に、辛そうに顔を歪める兵長。
完全に眠りに就く前に、
*
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夢梨(プロフ) - 柚杏さん» 柚杏様。ご質問に質問で返して申し訳ないのですが、夢主の名字は既に作中で何度か出て来ております。これからのお話の中で、フルネームを名乗るのか…？と言うことでしょうか？ (2018年3月18日 3時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
柚杏(プロフ) - 夢梨さん» 夢主ちゃんの名字的なものってこれから出ますか？ (2018年3月18日 2時) (レス) id: 1c1d4e63b6 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - エリカ・アッカーマンさん» エリカ・アッカーマン様。お話を全て読んでいただきありがとうございます！真綿とこの話の兵長とは少しだけ性格を変えている事に気づいてもらえて感無量です(///∇///)どちらも隙を見て(笑)話を進めたいと思いますので、ドキドキしてもらえたら嬉しいです(*´ω｀*) (2018年2月21日 7時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
エリカ・アッカーマン(プロフ) - 夢梨さんの小説全部読ませてもらってます！ほんっとに面白いです！更新大変だと思いますが、楽しみにしています！！この作品の兵長も、真綿の兵長も好きです！リヴァイ推しですがハンジさん、エレンも好きで、夢梨さんと似てて小説読みながらウハウハしてます！ (2018年2月21日 1時) (レス) id: 662e10d996 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2018年1月17日 13時
