仕事の終わりに〈ﾘｳﾞｧｲside〉�� ページ42
いつものように、カップに紅茶を注ぎ、ユズアの方にはミルクを入れる。
テーブルにカップを置くと、ユズアの隣に座った。
ﾘｳﾞｧｲ「ほら、これ飲んだら、飯食って戻って休め」
『はい。ありがとうございます』
柔らかく微笑んで、紅茶を口にする。
『やっぱり兵長の入れた紅茶の方が美味しいですね』
と言ってフワリと笑う。
つられて、俺も口の端が上がる。
可愛いすぎだ。
ユズアが何をしても何を言っても、可愛いと思ってしまう俺は重症だな。
ﾘｳﾞｧｲ「そうか、そりゃよかった」
それだけ言って、俺も紅茶を口にする。
すると、それをじっと見ているユズアに気づいた。
目線の先は、俺が持っているカップだ。
『兵長のカップの持ち方って独特ですよね。昔からずっとその持ち方なんですか？』
ﾘｳﾞｧｲ「いや、元々は普通に持ってたんだが……誰にも言うなよ」
『え？…はい。言いません』
ﾘｳﾞｧｲ「昔、紅茶を飲んでたら、持ち手が割れてカップの部分が落ちてな。軽く火傷した。それから火傷するのが嫌で、この持ち方で飲むようになったんだ……クソッ……笑うな」
隣でクスクス笑うユズアの頭をワシャワシャ撫でる。
可愛いな、コノヤロウ…。
まぁ、だが、お前の笑顔が見れるなら恥ずかしい失敗談も悪くない。
『ごめんなさい。兵長、意外と可愛いところもあるんですね。そのカップの持ち方、兵長に似合っててかっこいいなって思ってたので、ギャップが激しくて…ﾌﾌｯ…』
ﾘｳﾞｧｲ「…チッ…他の奴に言うなよ。お前にしか言ってねぇからな」
『はい、大丈夫です。誰にも言いません』
ﾘｳﾞｧｲ「ならいい」
少し元気になったか…？
まだ笑ってるな……。
まぁ、いい。
それから俺達は、紅茶を飲みきるまで他愛ない話をした。
女と喋るなんざ面倒以外のなにものでもないと思ってたんだが、ユズアとなら悪くない。
心が温かくなるのを感じる。
明日の休日は朝から同期の奴らと街に出かけるから、早めに休むと言い残し、ユズアは部屋を出ていった。
《もっとずっと一緒にいられたら……》
現実味の無い願いが宙を舞う。
俺は、ソファーに座ったまま、少しだけ余韻に浸った。
そういえば、茶葉が切れそうになっていたな。
明日は俺も街へ出かけるか……。
明日の予定を立てながら、最後の仕上げのため、また執務机に向かった。
*
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夢梨(プロフ) - Vileさん» 名前がひらがなになっていましたね(>_<)修正しました！！Σ(´□｀;) (2017年11月24日 0時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - エルヴィン団長？二つ目のエルヴィンの台詞（最後にエルヴィンが話した所）名前変換ができていない箇所が、ありました。 (2017年11月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - Vileさん» ご指摘ありがとうございます！！4分55秒が正解です。修正します！！(；・ω・)何度も見直しているのですが…ｽﾐﾏｾﾝ…他にもおかしなところがありましたら、コメいただけると助かります(*´ω｀*) (2017年11月23日 23時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - “される”じゃなく“されて”でしたね。すみません。 (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - 夢主の立体機動のタイムが、訓練スタート！では、4分55秒。魅了される〈エルドside〉二つ目では、2分34秒になっていますが、どちらが正しいのでしょうか？ (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2017年10月26日 19時
