兵舎までの帰り道〈ﾘｳﾞｧｲside〉�� ページ22
ﾘｳﾞｧｲ「別に、礼を言われるようなことは言ってねぇ」
『いえ、心配してくれてるんですよね？だから、ありがとうございますでいいと思います…』
ﾘｳﾞｧｲ「…そうか…」
我ながら不器用すぎる物言いなのに、ユズアの嬉しそうな笑顔を見ていると、気持ちが伝わった充足感に浸れた。
『午後の立体機動の訓練、兵長も見に来ますか？』
ﾘｳﾞｧｲ「あぁ、今日の指導班は、俺の班だからな」
『え、じゃあ、エルドさんも指導で来るんですね！』
ﾘｳﾞｧｲ「……あぁ、まぁな」
なぜ、ここでエルドの名前だけ出てくるんだ…？
『なんだか、緊張通り越して楽しみになってきました！』
あぁ、そういうことか。
思っていたことがそのまま口をついて出た。
ﾘｳﾞｧｲ「……お前、エルドに気があるのか？」
『えぇっ！？…別にっ、そういう訳では…』
ﾘｳﾞｧｲ「まぁいい。訓練と任務に支障が無けりゃ、そういうのは自由だ」
『…はい…』
分かりやすく慌てるユズアを横目に、さっきまで温もりに浸かっていた心が急激に冷えていく感覚がまとわりつく。
兵舎の前まで来ると、後ろにいるユズアを見ることなく、極力感情を出さないように言葉を紡ぐ。
ﾘｳﾞｧｲ「ほら、兵舎に着いたぞ。さすがに俺は中には入れねぇから、ここでいいか？」
返事が返ってこない。
振り返ると、ユズアは俯いて一点を見つめていた。
どうしたんだ…？
緑花の匂いの柔らかい風が吹き抜け、ユズアのなめらかな髪を揺らす。
かすかな不安に堪らず名前を呟く。
ﾘｳﾞｧｲ「ユズア…？」
『はい、ここで大丈夫です。兵長のおかげでサラッと兵舎に戻れました。ありがとうございます』
俺の、呼び掛けとは程遠い呟きに、ユズアの肩がピクッと反応し、不自然に顔を上げると、不自然な笑顔を向け、礼を言う。
その笑顔は、ほんのり寂しさの色に染まり、儚く頼りない。
！！
瞬間、抱きしめたい衝動が身体の中心を突き抜けた。
が……。
次の瞬間には理性が全力で働き冷静さを取り戻す。
何考えてんだ俺は…10歳も年下の部下だぞ…。
ﾘｳﾞｧｲ「……あぁ、じゃあな。午後の訓練、遅れるんじゃねぇぞ」
衝動を抑え込み、何とか声を発しそれだけ言うと、抱きしめる代わりにユズアの頭に手を置き、ポンポンと優しくあやした。
*
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夢梨(プロフ) - Vileさん» 名前がひらがなになっていましたね(>_<)修正しました！！Σ(´□｀;) (2017年11月24日 0時) (
レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - エルヴィン団長？二つ目のエルヴィンの台詞（最後にエルヴィンが話した所）名前変換ができていない箇所が、ありました。 (2017年11月24日 0時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
夢梨(プロフ) - Vileさん» ご指摘ありがとうございます！！4分55秒が正解です。修正します！！(；・ω・)何度も見直しているのですが…ｽﾐﾏｾﾝ…他にもおかしなところがありましたら、コメいただけると助かります(*´ω｀*) (2017年11月23日 23時) (レス) id: b5e7379311 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - “される”じゃなく“されて”でしたね。すみません。 (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
Vile - 夢主の立体機動のタイムが、訓練スタート！では、4分55秒。魅了される〈エルドside〉二つ目では、2分34秒になっていますが、どちらが正しいのでしょうか？ (2017年11月23日 23時) (携帯から) (レス) id: 66be3b6d69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夢梨 | 作成日時：2017年10月26日 19時
