お兄さんずラブ2〜inar〜

たんぱく質補給しなきゃね ページ9

・・・・・・・・・・・・・・・・土曜の朝・・・・・・・・・・・・



喉からっからで目覚めたらいい匂いがして思わずガバッて起き上がったら見慣れない光景が目の前に広がっていた



「・・・・・え・・・・ここって・・・・あ・・・そっか」


伊野尾さんちに泊まらせてもらったこと思い出して慌ててリビングへ


「おはようわんこ、夕べはいろいろおつかれだったね〜・・さっ!たんぱく質補給しなきゃだよ」って鶏むね肉のサラダとか、ゆで卵とか、大豆のスープとかなんか一杯用意してくれてた



「あのぉ・・お酒飲んだらタンパク質を補給するもんなんですか?・・あつっ・・・あっつ・・」


母ちゃんが入れてくれたのと同じ感覚で飲んだらあわあわのカプチーノはすごく熱い


ダイニングの椅子に座ってまだ6割方しか開かない目をしばしばさせながら聞くと、伊野尾さんはすごい意味深な顔して


「ん〜・・だって僕のわんこは夕べいっぱいタンパク質消費してたからさ〜・・ほらぁ、猫舌なの?ちゃんとフーフーして飲まないと・・さってと、食べたら着替えてドライブだよ」


「タンパク質の消費?え?俺そんなことしてましたっけ?出かけるったって俺服・・・」


てか夕べ着ていたスーツさえどうなったかも覚えてないよ



「夕べのスーツとシャツは今クリーニング出してるから明日の夜には届くよ、まっ車だから今着てるふわもこのパジャマで行ってもいいけどさ、さすがにまだ浜辺は寒いからね、ほらっ」


ぽんっと渡された紙袋には薄紙で包まれている服が入ってた


「あ・・・え?・・これって?」


「・・・開けてごらん」


「えええ?こんなのいつ買ったんすか?」


子どもがプレゼント貰ったみたいにがさがさと袋を開けて、中身を取り出した



「うわっ・・これ・・・うちの人気ブランドの新作だ」



「へぇ〜・・一応勉強はしてるんだ(笑)感心感心」


「あ、俺このブランドすげえ好きで名古屋でも買ってました・・会社には着ていけなくてもフェスとかに着て行ったり・・・あ・・これやっぱ超かわいいなって思ったんすよね〜・・へへ・・ここのブランドちょっと小さいサイズもあるから嬉しいんですよ〜」


「あ〜このブランドはタイニーサイズあるもんね
メンズの小さいのってあんまないから・・そっか、そういうニーズもやっぱあるんだねぇ」


ふ・・と気づくと、伊野尾さんは俺がはしゃいでるのを目を細めて見てた

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