男心と秋の空 ページ17
「違いますっ違いますっ俺が・・俺が言い過ぎましたすみません・・」
伊野尾さんを抱きしめたままゆらゆらと揺れて、まだ濡れた体と髪がぴったりくっついていく
「ごめんね・・・わんこって呼ばれるの・・・そんなやだったの僕わかんなくて・・」
いつも余裕たっぷりなのに、こんな気弱なとこあるんだ・・・
「いいですっ・・はいっ・・ぜんぜんいいです!今までニックネームなかったからほんとはむしろ気に入ってます」
そんなことはないけどつい心にもないことを言ってしまう・・だって伊野尾さんがこんな泣くと思わなかったから・・
「・・・ほんとに?・・ぐす・・」
俯いた伊野尾さんが自分の涙を拭いながら俺をのぞき込む
「はい・・・会社とかみんなの前ではだめですけど・・ふ・・二人の時ならわんこでいいです」
「・・・・ほんと?わんこってよんでいい?無理してない?」
「無理なんてしないです」
「ほんと?」
「はい、もちろんです」
伊野尾さんは俺が顔に当ててあげていたタオル取り上げてガシガシって顔拭いたと思ったら
「やった〜!!!!!!!」
「はい?」
「わーんこっぼくのわーんこっ」
さっきまで大人しく俺の胸に体を預けていたのに、タオルをまた俺に押し付けて小躍りしてる
「ちょっ・・・え?今の噓泣きですか?」
阿波踊りみたいにひらひらと振っている手をつかんで壁にドンするみたいに押し付けると、ぐるりと腕を回して俺の手を振り払ってからぎゅっと抱きしめて
「僕嘘なんてつかないよ、ほんとに悲しかったから泣いたし、嬉しかったから笑ってるんだよ〜ん」
「そんなコロコロと・・」
「そっ!ころころ変わるのは男心と秋の空っていうでしょ?」
「そんなの聞いたことありませんっもっ伊野尾さん体まだ拭いてないからべたべたですよっ」
「こんなの体が熱くなるからすぐ乾くよ・・ほら・・キスしよう」
俺が持ってたタオルがぱらりと床に落ちて俺の唇よりちょっとだけ冷たい伊野尾さんの唇がそっと重なりながら、なんかうまい事だまされたような気持がちょっとだけしたけど、伊野尾さんが言うようにどんどん体が熱くなって濡れた体はすぐに乾いていった
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honeybee(プロフ) - 皆様の応援、本当に嬉しいです。ただ、ぽんこつはにびはまだ200文字しか書いていないテイタラク野郎です…すみません、今しばらくお待ちください。その代わり(その代わり？)ストレッチを毎日更新いたします。 (2020年2月26日 7時) (
レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - お疲れーありがとーって勝手に盛り上がってます(笑)はぁ・・なんか・・やっと見せられてほっとした。やまちねちゃんのでお兄さんずラブ2は終わりです。もしも会えたら・・お兄さんずラブ3でね。 (2020年2月23日 19時) (レス) id: 3e5f093828 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - とりまやまちねちゃんができました。たった四ページの短編ですが、ホワイトラブな銀の世界な…やまちねをぎゅっと煮詰めたようなストーリーとなっております。楽しんでいただけると嬉しいです (2020年2月19日 18時) (レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
honeybee(プロフ) - くわずいもちゃんありがとうございます(笑)裏から手を回せるおいもちゃんの権力強すぎる(笑)まだ一文字も書いてないからね。まずはやまちね帰り道書いてみようかなぁ〜いや書かなきゃな〜……てへっ (2020年2月17日 23時) (レス) id: 0e16804fe5 (このIDを非表示/違反報告)
くわずいも(プロフ) - はにびさんーー！！最後の2話すっっっっごい良かったです！！いのありの良さがぎゅぎゅって詰まってました〜！！すぐに赤星になりますから！(私が裏から手を回してでも赤にする)3楽しみにしてます(*^^*) (2020年2月17日 23時) (レス) id: a3880cc396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：honeybee
| 作成日時：2020年2月4日 9時
