いのありのベイビーチョコラータ

爆笑するおばさん ページ33

「伊野尾君、これだけは今後も覚えていてほしいんだけど・・酔っ払い相手に自分の欲望を相手の同意なしにかなえるってことは卑怯者のすることだからね‥相手が君を信頼していればしているほど・・それは卑劣な行為だから・・・わかるね?」


「はい・・・でも・・僕・・」


「おーちゃんどーしたの?」


トイレから帰ってきた大ちゃんが僕たち二人を怪訝な顔してみてる


「あ・・いや、伊野尾君こないだのテストどうだったかなって思って」


さっきとは打って変わった笑顔で答える大崎さん



「あ〜おーちゃんちょっと勉強教えてたもんね、いのちゃんはばっちりだよね?」


「あ・・・うん・・」



「そっか、教えた甲斐があったよ、じゃっ伊野尾君、いま教えたことも絶対に忘れないでね」


「あ・・はい・・」


大崎さんはそのまま階段下りて行って、僕らは二人残された


「おーちゃんに何教えてもらったの?」


「ほ・・ほえ?・・あ・・・す・・数学の・・」


「あ〜いいわ、俺聞いてもわかんねーから、さっ下に行こうぜ」


ぼさぼさの頭を振りながら大ちゃんはキッチンにむかって降りて行った



(・・・大崎さん超怖かったし・・夕べのこと知ってるのかな?・・でも・・でも・・あれって僕が無理にやったわけじゃないし・・どっちかって言うと大ちゃんが僕を誘ったっていうか・・でも・・大ちゃんは酔っぱらっていたんだからやっぱり僕が悪いのかな・・)





「ちょっとみてよ・・大貴の顔がむくみ過ぎてとーちゃんそっくりだよ全く」



キッチンに行った大ちゃんを一目見ておばさんが爆笑してるよ。
おじさんとそっくりだから爆笑ってまぁまぁ失礼だとおもうんだけど・・おじさんも笑ってるからまっいいのかな?(笑)


「大貴っお前たった一杯くらいでだらしねーなぁ、俺が高1の頃ってもうボトル一本飲んでたのにさぁ」


「ウソウソ何いってんのよ、あんた夕べだって3杯でべろべろになってたじゃないの(笑)」


「ちっちがうからっ・・も・・・あれだ・・家計のために少しで楽しんでる俺はえらいってことだよ」


「どーだかね(笑)さ、二人ともご飯食べなさい、伊野尾君は和食派だよね?」



「あ・・すみません・・」




「俺はトーストがいい〰、ウインナーまだある?」



「大ちゃん夕べウインナー死ぬほど食べてたのにまた朝からたべるの?・・」



「だって肉よしのウインナーは早く食わねーとな」

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