放課後、図書室【廉&勇太】

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朝ごはんを食べ終えてから、身支度をひと通り済ませた廉に最後の仕上げとして
ネクタイを締めてあげる。



「んっ、かっこいいよ」

「ほんまあ？」

「ほんま！
さ、学校行こうか、廉」









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廉は、私の一つ下の弟で
ただいま中学三年生。

私とは似ても似つかないくらいかっこいい。
そんでもって、サッカーが好き。




でも、そんな廉には問題がある。







私達がちょうど小学校低学年位のころ、両親が不慮の事故で亡くなり
田舎の親戚のもとに預けられた。


そこからが苦難だった。




私はなんとか馴染んだものの、人見知りの廉は新しい学校にも行けず
小学校は全くと言っていいほど通っていなかった。

やっと無理矢理通わせることが出来た時には、既に廉の学力は他の子に大きく差を付けられていて。



預かってくれている親戚もあまり家に居ないからか、ずっと二人きりだったもんだから

いつも私に甘えてばっかり。

泣き虫、弱虫で、甘えん坊に育った。




私が高校へ上がると同時に二人で親戚のもとを出て、廉も違う新しい学校に通ってくれるようになったけれど

やっぱり廉は精神年齢が通常の子より何歳か遅れているような気がする。




子供っぽいのは可愛いけれど、
正直将来が心配だ。








こうなってしまったのは

私のせい。









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。。

※実年齢とは異なります

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