トリップしたからって美人補正がついてるとは限らない2 (ページ36)

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トリップ80日目ページ36

ラファエル齢：無し

本職の天使。田中の担当天使。天使の為、姿形はないのだが、田中の補佐をする為に人間の少年の姿をしている。人間の姿には、法則性がある様。

人間の姿では金髪金眼で、睫毛が長く、少し据わった目をしている。口角は常に上がっている。田中以外の殆どの人に敬語を使っている

天使の羽は小さく。天使の輪は変形する事が出来、人前に出るときはその様にしている。因みにラファエルはブレスレットにしている

～Aside～

体を捕らえられた谷崎さんは、賢治君達が隔離された扉にそのまま引きずり込まれた

A「うっそ……」

モンゴメリは嬉しそうにアンに話しかける

ルーシー「またお友達が増えちゃったわ！嬉しいわねアン！」

彼女はアンから何も言われていないのに、一人でアンから話を聞き出すかのように喋る

ルーシー「なあに？まだ欲しいの？」

「それじゃあ……」と言いながら、ギロリと目を向けた先には敦君。彼に向かってアンは飛びかかる

敦君は虎の力を足にのみ使い、掴もうとするアンの手より上に飛躍して避ける

すぐに捕まると思っていたモンゴメリは目を見張る

奇声を発しながら追いかけ回すアンから巧く逃げる敦君に、モンゴメリは輝かしい笑顔と拍手を送る

ルーシー「すごいすごい！軽業師みたい！もっと見たいわ！」

然しその笑顔も束の間、すぐに声のトーンを落とし、淡々と話す

ルーシー「何て力強くて便利な異能なんでしょう。さぞ幼少からちやほやされたに違いないわ」

彼女はそう言うが、孤児院で地獄のような日々と他の子からの蔑みの中で生きてきた(らしい)敦君は、どうもその言葉に納得がいかないようだ

ルーシー「貴方元孤児なのですってね。あたしも孤児院育ちなの。とても寒い所よ。凍ったみたいな水で一日雑巾がけをした後は何日も指の痛みがとれなかったわ」

彼女の話はとても痛々しくて、聞いてる此方が顔を歪めるほどだった

ルーシー「それにあたしの異能はこんなだから皆から気味悪がられちゃって。貴方が拐われたとき、探偵社は必死になって探したそうね」

え、敦君いつの間に拐われてたの？

私も拐われたんだ。私と敦君の数少ない共通点だね！とっても嬉しくないけどね！！←

ルーシー「素敵だわ。きっと貴方が良い異能を持ってるからね」

彼女はそう言うが、敦君の異能は決して便利などではない。それは彼の暴走を目の前で見た私だからこそ、より説得力を強めて言えることでもある