6の世界【餞別?】 ページ6
「日本…君の分身の方がいいと思うわ」
「A…そうですね。まさかあんなに我が強いとは…思っていましたが、支配権まで奪っていくとは」
遠慮や躊躇いが無い所がロシアさん。いいよと一度言うと、気付けば部屋に入り浸りになってしまうのです。一応私、年頃の娘ってやつなんだけどなぁー…
で、ちゃっちゃと作られた分身日本さん。
キリッとした顔で忍者的な服装をしていた。
彼に私が書いた地図―――改装前なので変わっている可能性は高いが―――を渡し、お願いをする。
どっかの分身白熊と違って、分身日本は静かに頷いた。
「確かに承りました。私はどこぞの白熊とは違いますので、安心してください。…ですが…餞別を下さいませんか?」
分身と言っても、元は式神なので命という概念はない。けれど…任務内容は死んでこいと言っているようなものだ。
そう思うと躊躇いがうまれてきたけれど、分身日本は気づいたのか「舐めないで欲しいですね」と言う。
「もう覚悟はしています。日本男児たるもの、それが命を捨てるような無謀な命令だとしても、恤兵の類いがない孤軍でも吶喊します。…そもそも私、簡単に死ぬつもりありませんしね?」
細目で薄く笑って言う分身日本さん。「格好いい覚悟だね」と言うと、照れた顔しながら近付いてチューして去った。
餞別。
これが、餞別、なの?
思わず日本を見ると、拗ねた顔で「なんて嫌がらせをするんでしょう!」とか言っていた。
「日本にとって嫌なものなの?チュー」
「見せつけられるのはそりゃ嫌ですよ!ただでさえあの白熊がベタベタベタベタしているというのに!ああああ…でもあまり言うと貴女を困らせてしまう…アメリカみたいな無神経がたまに羨ましい…」
ちょっと開いてはいけないものが開きかけているみたいなので、離れておく。
なんか忘れてたけど、そういえばこの日本さん…ちょっとあれなんだよね。ロシアとは違った、その、ヤンデレっぽい感じなんだよね。
「選り取りみどりのヤンデレ逆ハーレムみたいな状態だね!」
「止めてロシアもち…そんな命の綱渡り状態の逆ハーレムなんて要らない。画面の向こうだけでいいから」
「確実に子供お断りな展開になるね!」
「オリバーとかがいる時点でもうね」
こういう時、ある程度自衛出来て良かったと、本当に思う。ただし大罪達は戦闘能力高い上にバグったポ○モンみたいに体力ゲージがないので、逃げる一択しか出来ないのが悔しい。
いや…もいだら止まるかも…?
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます!自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです!更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます!忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜!!!!!!!! (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます!思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2018年11月20日 18時