2の世界【投げつけちゃ駄目?】 ページ43
後少し、明日の昼頃には菊さんとついでにイヴァンが送還されてしまう。
なので、私達は急ピッチで準備に取り掛かった。
イヴァンは余計な事をしないように私が見張る事に。
私がイヴァンに持ち上げられてコートに収納されたのを見て、菊さん以外が殺気立つ。
「皆が苛々してるから離してよイヴァン」
「い・や♡」
「ちょっと!なんか膨らみが太股に当たってるんですけど!皆と違って君ってばそういうの気にしないから凄く嫌なんだけど!」
「わざと当ててるんだよ♡」
にやりと笑ってそう言ったイヴァンに、ロシアがブチ切れて「僕のAにへんたいな事しないでよ!アメリカくんが見張ってて!」とアメリカを生け贄に突き出した。
「ちょっと押さないでくれよロシア!まあ、いいけどね。さあ俺のヒロイン!A!HEROが助けてあげるんだぞ!」
イヴァンのコートを掴んで拡げようとしたアメリカを、イヴァンのマフラーが襲う!
「わあああ!?」
「ふふふ♪アメリカ君ゲットだよ」
可哀想にゲットされたアメリカ。やたら伸びるマフラーで妙な縛り方をされ、菊さんに写真を撮られているのが余計に可哀想。
プロイセンが詰め寄って「アメリカで遊んでていいからAを離してあげろよ」と交渉すると、あっさり私を解放してくれた。
「なんか皆して酷くないかい!?に、日本!君だけは俺の心配をしてくれるよね!?」
「アメリカさん…貴方はいいHEROでした」
「わお。知ってるよ日本、それはジャパニーズ的、You and your loved one will be in my thoughts and prayersといった意味の動作だろう?…イギリスぅぅ…君が居たら助けてくれただろうに」
仕方ないのでイヴァンをしばいてアメリカを助ける。今大変なんだから邪魔しないの!
ちょっと邪魔が入ったけれど、出来上がったのを袋に詰めることに。
「またゴキブリ…」
「この世界にも居るらしいし、腹痛が敵のやった事だと露見しにくいだろうからな」
仕方なくゴキ袋をアイテムボックスに入れて準備を終える。早く投げ捨てたい。
イヴァンと菊さんが空から見て書き取ったやたら名産の食べ物に詳しい地図と無線を受け取り、さあ行ってこようかな!って時に奴は来た。
「A!マ・ジョノサ・バトに私も参加させろ!とりあえず天使の格好をしてきたぞ!」
頭に羽根を付けたインディアン王子が来てしまった。
…どこから突っ込んだらいいのか解らないけど、相手するのが面倒だしゴキ袋投げちゃ駄目かな?
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……? (2021年12月11日 22時) (レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…?大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子!(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2016年12月9日 19時