２の世界【とばっちり令嬢】 ページ40
「僕だってAの…その…女の子の日は知らないのに」
「本当は？」
「解っても常識的に考えてそういうのは普通知らないふりするよ？」
ロシアがアメリカに常識を説いてる！？
そう思ったのも束の間、ロシアは可愛い笑顔を作って言った。
「それに僕の方がAの事知ってるよ？骨密度とか内臓の健康状態とか脳の形や色にDNAの配列に「解ったから止めようかロシアさん！」
幾らなんでもプライバシー無さすぎだよ！
「どんだけ私が好きなんだよ」
照れ隠しに笑ってそう呟くと、真顔で「違う！大好きなんだぞ！」と言ってくるアメリカ。もう止めて！どうして外国人って何でこんなにストレートなの！
日本が玉茶と茶菓子として何か出してくれた。
「フランスさんが作って下さったシュークリームと、私の作った琥珀寒のお菓子です」
一口サイズのサクサクシュークリームと芸術的な金魚鉢型の琥珀寒を食べながら、得た情報を整理していく。
「あの王子の婚約者さんは、従者さんが言っていた幼馴染みの侯爵令嬢です。数居る一番上の位である公爵令嬢達を置いてまで二番の侯爵令嬢が王子の婚約者に収まったのは、彼女の領地は砂糖を生産しているいわば名産地だからのようですね。それが表向きの話。
最近更に事業を拡大して権力を増してきた侯爵には怪しい噂も増えてきていたようで…危険を感じた王様が、その令嬢と王子を婚約させて油断させ裏を探り押さえつけようとしました。
そこまではもうご存知ですよね？」
皆が仕切って説明してくれてる日本に頷く。
要するにただの囮捜査のつもりだったのだ。
王子はそれはそれは優秀で、自分を囮に使えと自分から言い出したそうだ。
王様夫婦はそんな可愛い息子が危ない目に遭うのは嫌だと駄々をこねたけれど、王子はごり押ししたようだ。
「そこから新情報です。彼女、侯爵令嬢は幼馴染みが大好きらしいです」
「え」
「所謂ツンデレらしいです」
それなのに王子のごり押しで婚約者にされちゃったのか…
「ちなみに侯爵令嬢自体は完全にシロでただのとばっちりです」
なんて不憫な…！
「侯爵は悪神と契約して何かしらスキルを貰った可能性が高いですね。そしてイヴァンさん情報により知りましたが、侯爵は昔、王様と二人で今の王妃様を取り合いした恋のライバルだったとか」
「まさか…」
「今もまだ好きなようで、今の奥さんとは仮面夫婦のようですよ？王子に何かしたのは、今のところ侯爵である可能性が一番高いですね」
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……？ (2021年12月11日 22時) (
レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…？大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子！(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2016年12月9日 19時
