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二人の意地 ページ3

「君のやり方で本当に人を救えると思っているの?」

「君は本当に人を支配できると思っているのかい?」

いつでも撃てるイヴァンを挑発するべきではないと思うのだが、アルフレッドは激昂してて判断力を低下させているようだ。

ふと、すっごく他人事に私を抱き上げて観戦しているロシアが呟いた。

「イヴァンくんは行き過ぎた正義。アルフレッドくんは独善的な正義。そんな所かな」

「大体合ってるな」

ルートヴィッヒはロシアの発言に肯定した。つまりどっちも悪という。いや、アルフレッドの方が大分ましかもだけど。

と、そこでアルフレッドにほんの少し気がいってたイヴァンの隙を突き、フェリシアーノが青年を救出した!

イヴァンは少しだけ目を細めると、咄嗟に青年の両手両足を銃で撃ち抜く。えげつない。

これで事態が好転したかといえばそうでもない。

普通に歩けない足手まといにされた青年を守りつつ、イヴァンの攻撃を避けるなんて無理だろう。

同じく撃たれたフェリシアーノはべそべそ泣きながらも弾を排出し、傷口を拭いた。もう治っているとかヴァンパイア再生力高いなぁ…

「流石に簡単にはいかないか」

「君の事だからただの時間稼ぎだろう?他の場所に配置させた戦艦の攻撃は止めさせてないだろう?」

「…うふっ」

「何故こんな事ばかりするんだ君は!答えろイヴァン・ブラギンスキ!!」

「総ては古き良き時代の為に。人が少ない時代に戻したいんだよ。なら此方も問おうじゃないか。君は人の悪意に晒された事はある?食べる物もなく木の根を齧った事は?育てられないと捨てられ死んだ子供を見た事は?君が作り出した兵器から逃げ遅れ焼かれた人々の墓標の前で同じ様に自分は世界のHEROだと言えるのか!?答えろアルフレッド・F・ジョーンズ!何故あの時罪無き人々を殺した!!」

「それ…は…」

「どんなに言い繕っても、君も人殺しなんだよ」

嬉しそうに言うイヴァンに、アルフレッドは何も返せなかった。

アーサーも無関係じゃないらしく、さっきまでおろおろしていたのに真剣な目になっていた。

菊さんも青年を介抱しながら見守る。

アーサーがアルフレッドの肩を叩いて笑い掛けると、アルフレッドは力が抜けたのか少しだけ苦笑して答えた。

「確かにそうだよ。でも…だからこそ俺は償う為にも守りたいんだ!!」

「そう……だったら尚更ウイルスの苗床を燃やすべきだろうに。全部、ね」

一触即発の雰囲気の中、ロシアは蝶々を目で追いかけていた。

誰が正義か→←HERO VS сатана



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設定タグ:ヘタリア , 枢連 , ヤンデレ   
作品ジャンル:ファンタジー
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……? (2021年12月11日 22時) (レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…?大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子!(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2016年12月9日 19時

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